「どうしたらいいかわからない君のための 人生の歩きかた図鑑」石井光太著 日本実業出版社 2019年

これまでも、親向けのガイド本はあったんですが、
子どもが読めるガイド本は、画期的だと思います。

どうしたらいいかわからない君のための 人生の歩きかた図鑑
どうしたらいいかわからない君のための 人生の歩きかた図鑑

取り上げられるのは、以下の5つの悩み。

不登校、ひきこもり、発達障害などの「学校のなやみ」
虐待やDV、親の離婚などの「家庭のなやみ」
LGBT、摂食障害、妊娠などの「体のなやみ」
貧困、非行などの「お金がないなやみ」
それらが原因で将来が思い描けない「進路のなやみ」

不登校や発達障害は、親が相談先を探してくれるかもしれないけれど、
虐待や家庭内暴力、LGBTQや妊娠、貧困などは、
親には言えなかったり、言っても親に余裕がなかったりして、
子ども本人が、一人で問題を抱えている場合を想定した本。

だから、「困っている君」にむけて、
語りかけるように、書いてある。

「君」と一緒に君の未来を真剣に考えてくれる大人
「君」を全力でサポートしてくれる大人がいるから、
ここに連絡してごらん!

こんな風にこまっていた「○○君」は、
勇気を出してこんなふうに相談して、
そこでは、こんな人たちがこんなサポートをしてくれて、
そして、こんなふうに問題が解決したり、未来につながったりしたよ!
という、具体例が書かれているのが、とてもいいと思う。

大人が読むと、
本当に、そんなにうまくいくのだろうか?
本当に、そんなに子どものことを考えてくれる大人がいるんだろうか?
とちょっと疑いたくなるが、
この本を作った人、関わった人たちは、本気だ!

もちろん、この本が必要ないほうがいいんだけど、
世の中、きれい事だけじゃすまない時もある。
なにしろ、子どもの貧困率は14%弱。
17歳以下の子どもの7人に1人が経済的に困難な状況にあるという。

親や身近な大人が頼りになればいいけど、そうとは限らない。
そんな時、この本は、きっと味方になってくれる!

だから、学校図書館・公共図書館にぜひ、置いてください!
司書さんは一読して、必要な子に、必要な情報をあげてください!
人と情報(本や知識)を「つなげる」ことが、司書の仕事だと思います。


ちなみに、大人向けのガイド本は、少し古いですが、
「三訂版 教師・親のための子ども相談機関利用ガイド」
  小林正幸編 ぎょうせい 2012年
があります。そろそろ新しい版がでるといいのになあ。

三訂版もうひとりで悩まないで!教師・親のための子ども相談機関利用ガイド
三訂版もうひとりで悩まないで!教師・親のための子ども相談機関利用ガイド

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