塩谷京子先生の調べ学習の授業

これも直前のご案内でごめんなさい。

知る人ぞ知る、調べ学習の大家:塩谷京子先生の講座です。

日時:10月20日(日) 10:00〜16:00
場所:放課後等デイサービスかりゆーし
   (西国立駅より徒歩7分)
   地図はこちらの「教室紹介」から(下のかりゆーし) → https://yuimaru-maru.com/

講師:塩谷京子先生(元小学校教諭。
    現在は、放送大学客員准教授/関西大学・昭和女子大学非常勤講師など)
受講料:5000円

お昼休憩を挟んで、午前午後の講座で、5000円! 
塩谷先生だよ! マジかっ!っつーくらいお安い!

住宅地なので、お弁当持参です。
(徒歩3分くらいにコンビニあり。来る途中にもコンビニあります)

申し込みは、赤木かん子さんへ。
akagikanko☆gmail.com(☆を@にかえてください)


塩谷先生の講座、毎回と〜っても面白いですよ!
「調べ学習」に巻き込まれる学校関係の方は、ぜひ!

もっと早くお知らせしようと思ってたのに、
週末の台風でぶっとんでしまいました。すみませんm(_ _)m

画像は、塩谷先生と赤木かん子さんの共著。
「しらべる力をそだてる授業」です。


出た当時は、
「調べ学習」が上から降りてきてやらなくちゃいけないのに、
どうやればいいのか、誰も教えてくれない!
どうすりゃいいのよ〜!!! と現場が悲鳴をあげていた頃でした。
その頃これが出て、「あ〜、こういうことなんだ!」と目ウロコだった。

それと、かん子さんの「調べ学習の基礎の基礎」。
これも、学校図書館司書がすぐ使えるノウハウが満載で、
こういうふうに説明すれば、子どもにもわかる!と教えてもらった。
バイブルです!

10月20日、今年もやるって!「ロバフェス」

明後日20日(日)のイベントです。
小さなお子さんもママパパと一緒に楽しめそう。
もちろん、小学生も!

「ロバフェス」

ロバの音楽座とゆかいな仲間たちによる1日限りのフェスティバル!

公演日 2019年10月20日(日)

会場 国分寺市立いずみホール Aホール、Bホール、会議室、練習室

http://www.izumihall.com/event/20191020

①テコちゃんのワークショップ『オリジナルの帽子をつくろう』

② 0-3歳児のためのわらべうた 「あきこさんのわらべうた」

④ロバの音楽座+松本野々歩による参加型のコンサート


まだ余裕あると火曜日に聞きましたが、
その後どうなったか、問い合わせてみてくださいね!
申し込みができれば、チケットは会場取り置きしてくれるそうです。

10月の「絵本と育ばな、ちょこっとわらべうた」は4日(金)ですよ〜♪

毎月、きららさんの事務所でひらいている「絵本と育ばな、ちょこっとわらべうた」。
10月は、4日金曜日です!

赤ちゃんとママ(パパも大歓迎ですよ!)が
絵本とわらべうたで遊んで、
近ごろ気になることをおしゃべりして、
まったりのんびりする会です。

時間中は、出入り自由ですから、
遅れちゃった!と焦らずおいでください。


10月の「絵本と育ばな、ちょこっとわらべうた」
日時:10月4日(金)10:30〜12:00
場所:ルネこだいら近くの、きららさんの事務所
参加費無料 & 申し込み不要 です!

どうぞお気軽にお寄りくださいね〜。
お待ちしています♡


以下は、「きらら通信10月号」でご紹介した絵本です!

「こだママフェスタ2019」に参加しました!

小平青年会議所さん主催の「こだママフェスタ」に、
今年も、「こだはぐ」の一員として参加させていただきました!



わらべうたや手遊び歌で遊んで、絵本を読みました。

0歳、1歳、2〜3歳のお子さんと、ママさん・パパさんが
15人くらい、参加してくださったのかな?

とっても楽しかったです♡
ありがとうございました!

今日はこんな絵本を読みました〜!

パンダ銭湯





2019年5月18日川島隆太先生「子どもの脳の発達と読書」受講メモ 他

「AIに負けない子どもを育てる」に興味を持ってくださったお母さんがいらしたので、
川島先生のお話もご紹介します。

川島隆太先生は、東北大学の加齢医学研究所の所長。
ニンテンドーDSの「脳トレ」の監修者。
去年、「スマホが学力を破壊する」という本を出して、話題になりました。



「スマホが学力を破壊する」は、
東北大学と仙台市教育委員会が平成23年から共同で行っている、
児童生徒の学力テストと生活習慣や学習習慣についての追跡調査の解析です。

中は、調査結果がグラフになっていて、
算数が苦手はわたしは、ちょっと読みにくいかな、と思ったのですが、
読み出すと、驚愕の事実の連続で、一気読み!

衝撃の内容は、ぜひ本を読んでいただきたいのですが、
ほら、帯に書かれています。
「スマホをやめるだけで、偏差値が10上がります」

さて、この先生の講演を、学校図書館協議会が5月に開いてくれました。
川島先生、とってもお話が上手で、すごく面白かったです!

その時の自分用のメモから、興味深かったところを、
以下にピックアップします。

〜・〜・〜・〜・〜

2019年5月18日  川島隆太先生「子どもの脳の発達と読書」受講メモ
              全国学校図書館協議会 学校図書館実践講座

先生の研究 = ブレインマッピング = 脳の地図を作る。
近年、検査技術の発達で、新しい発見が続々。

**読書の大切さ**

・活字を読む = 何度やっても右脳も左脳も強く反応
  *特に音読は、脳の全身運動

・読書は、「想像力」の脳を刺激する。 
  *読書をする子は、大脳白質が左半球で発達。

・睡眠時間が確保されていて、読書1時間以上が望ましい(家庭学習30分でも)
  *本を読んでいるだけで、能が発達して、勉強ができるようになる

○読み聞かせの力 = 親子の心と心の触れ合い。
 ・本を読んでいるのに、「心の脳」が働く。 心から心に伝える。
   
 ・聞いている子どもの前頭前野は働かない。
    → 辺縁系が活動。感情・情動に関わる脳。健全な脳を育てる。

○山形県での実験によってわかったこと 
  子どもの緊急避難基地 = 親子の愛着関係によって形成される。
   集団保育のストレスを受けても、緊急避難基地があれば、ストレスをリセットできる。     
   (家庭の中で「王様」だった子どもも、集団保育の中では「平民」。ストレスを受ける)
  ところが、高度情報化社会で、親は忙しい。

○親子関係が良くなれば、子育てストレスが軽くなる
   (子どもが悪い子なのは、親の注目をひきたいから)   
 ・語彙力・理解力 = 子どもの言語能力が上がる
 ・子どもの問題行動が減る。
 ・親子ストレスの減少。
 *読み聞かせによって、親子の愛着関係が良くなる。
  読み聞かせの時間が増えると、親のストレスが下がる。
 ☆まず、読み聞かせをいっぱいしよう!

○音読 = 脳トレ
  ・音読の早読み=脳の活動を上げる
  ・様々な認知力アップ
  ・大脳皮質の体積が増加 = 神経細胞が増加


**子どもの脳の発達を阻害するスマホ**

○スマホの影響
  ・子どもたちの脳の発達が止まる = 正常発育しなくなる
  ・自尊心が低く、不安・抑鬱傾向が強い
  ・共感性や情動制御能力が低い

   スマホを道具として使う子 = 1時間未満でやめられる。
   1時間以上使う子 = スマホを使うために時間を作り出す(何の時間をけずるか?)

○仙台の調査の結果からわかること 
 ・スマホを1時間で止められる子 = 5〜10%
 ・スマホを1時間以上使う子 = 9割 
       → 努力をしても身に付かない・努力が報われない
         脳の発達が阻害されている? 
  *スマホはあくまで道具
  *読書は、脳のデトックスになり得るかも。

 ・読書に集中するなら、道具は紙でもタブレットでも良い。


○なぜスマホが悪いのか
 ・集中している時の「割り込み = スイッチング」が悪い。
  スイッチングがおこらないような環境が良い。  
 ・韓国=IT立国  → 大失敗したのは有名
 ・読書 = 活字を読む = 脳が働く

○「聞く」ときも、脳は少しは働く。
 ・能動的な行為は脳が働く ← 受動的な行為は脳は働かない
 ・聞くだけでなく、質問して答えるなどすると、脳が働く。

○本を読むのが苦手な子には?
 ・本を読むためには、長時間の集中力・記憶力が必要
 ・読むのが苦手な子は、短い分量(ex:短歌・詩)からはじめて、徐々に増やす
      
                
〜・〜・〜・〜・〜 講演メモここまで   

「AIに負けない子どもを育てる」で新井先生がこんなことを書いてらっしゃいます。
『前著「AI vs 教科書が読めない子どもたち」を読んで、
「我が校では手作りのRSTを毎日生徒に解かせて、読解力向上に取り組んでいます」
という学校や自治体が現れたが、それは完全に間違っています!』

テストや問題を解かせるのではなく、
それ以前の、「脳」を育てることを考えなくてはならない、ということのようです。
どうすればいいのか?

「AIに負けない子どもを育てる」の新井先生も、
「スマホが学力を破壊する」の川島先生も、
「メディアにむしばまなれる子どもたち」の田澤先生も、
おっしゃっていることは同じです。

乳児・幼児・そして小学校時代に、
絵本の読み聞かせやわらべうたで、親や保育者と心を通い合わせること、
物語やごっこ遊びで、想像力を働かせ夢中になって遊ぶこと、
外遊びで、風や水や土を感じること、身体を使って遊ぶことの大切さ。

お母さん、お父さん、子どもに関わる大人の皆さん、
子どもと遊ぶ時に、スマホを見ながら生返事をしている場合ではありません。
スマホはポケットやバッグにしまって、目の前の子どもを見てください。
子どもの声を聞き、子どもと一緒に感じたり遊んだりしてください。

でもそれは、ママだけがやらなくてはならないことではありません。
24時間子どもだけの相手をしていると、普通の大人はしんどいです。
ママとパパ、そしてババやジジも、チームになってください。
そして、ママが一人になって、ほっとできる時間も、たまには、
パパや家族が確保してあげてくださいね。




めちゃ、面白かった!「AIに負けない子どもを育てる」新井紀子著 東洋経済新聞社 2019年

「AIに負けない子どもを育てる」新井紀子著 東洋経済新聞社 2019年


前著「AIvs. 教科書が読めない子どもたち」が話題となった

国立情報学研究所の新井紀子教授の、この9月に出たばかりの本。


前著は、すごーく気になりながら、図書館に予約したときには、すでに80人待ち。

未だ読めていません。

どっしよっかな~、と思っていたら、前著で明らかにした問題点について、

じゃあどうしたらいいのか?を書いた本が新しく出るらしい!

やったね! そっちを買おう! 


ということで読んだのですが、最初から最後まで付箋を貼りまくりでした!

目ウロコだったり、まじかー!と天を仰いだり、

そう!そうだよ!と膝を打ったり、じーんと感銘を受けたり、

めちゃ面白かった!(と言うと語弊がありますが)


この本の印税は、

新井先生が代表理事をなさる「教育のための科学研究所」の活動資金となるそうなので、

買って良かった!と心から思いました。

これから読む人は、ぜひ買ってくださいね!


以下、メモ&感想です。

「ん??」と思った方、ぜひぜひ、新井先生の本をお読みください!


AIに負けない子どもを育てる
AIに負けない子どもを育てる

~・~・~・~・~

新井先生は、2011年から、

「ロボットは東大に入れるか」という人工知能のプロジェクトを率いていた。

AIが日本の大学入試に挑戦したら、合格できるのか?

特に、最高峰である東大入試を突破できるのか?


素人考えでは、

コンピューターはなんでも覚えられて、データに瞬時にアクセスできるんだから、最強じゃん!

と思う。


2013年に、AIが多数の大学入学試験を突破。

将棋の電脳戦でプロ棋士がコンピューターに負けたニュース。

世間では、「AIに職をうばわれるのでは?」と話題に。

「シンギュラリティ」という言葉も流行る。


年々、着々と成績を上げてきたAIだが、

しかし、東大に合格できるか、と言われれば、見込みが立たない状態。

2016年にプロジェクトは、

近未来AIでは有名私大には合格し得るが、東大合格は見込めないと発表。


話題の「リーディングスキルテスト(RST)」は、

もともとは、AIの研究のために、考えられた。

人間の読解力を診断できるような高品質のテストを、人間にも解いてもらい、

AIにも解かせてみるのが、AI開発に最善、と考えられた。


ところが、先生のもくろみと違って、

AIにとって難しいテストは、多くの中高生にとって、

それどころか大人にとっても難しかった!

AIに対して人間が優位だと明らかにするつもりだったRSTが、

人間が「意味を理解して読むことができていない」という事実を明らかにしてしまった。


教科書や新聞の文章を読んで、2択で答える問題は、

正答率が三分の2に届かない中高生がかなりいた。

それまで、教育の学会に「教科書を生徒は読めるか」という問題意識はなかった。

日本の教育が根底から覆されかねない大事件!


中高生に「あなたは教科書が読めていますか?」とたずねると、

8割以上の生徒が「はい」と答える。

しかし、読めていない生徒は「読める」体験をしたことがないので、

「文字が読める= 読める」と思っていても仕方ない。


「事実について淡々と書かれた短文」を正確に読むことは、

実はそう簡単なことではなく、

それが読めるかどうかで人生が大きく左右される。


研究授業を見学する中で、新井先生は、

先生の板書を、生徒がノートに写すスピードにも注目。

板書を写すのが遅い子は、文章の意味を理解していない可能性が高い。

現場の先生たちの「子どものためを思っての努力」が、かえって悪いかもしれない、と気付いた。


穴埋め式プリントは、

「一人も取りこぼさないようにして、全員が十分に考え、

 議論をする時間を確保するため」に考案された。

しかしそのためにかえって、生徒が文章の意味を考える機会を奪ってしまった。

(板書を写すためには、文字ごとに写していては時間がかかる。

 人間は怠けたいので、時間を短縮するために、

 文章の意味を理解して文節や文単位で写すようになる)


人間は怠ける天才。だからこそ、文明が発展した。

抽象概念を理解し、操作(推論)することは、

多くの生徒にとって、暗記やキーワード検索より面倒くさく、難しい。

それを避けないように、中学卒業までに導くことが大事。

なぜなら、現代社会で生き残る上では、

意味を理解しながら抽象概念操作ができることは圧倒的なパワーを意味するから。

(例えば、Googleの二人の創立者、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが無から巨万の富を得たように)

ここまでが、本の序盤。

このあと、

☆RSTの紙上体験版

☆紙上模擬授業

☆「国語」という教科の問題点 など、

わくわく・ハラハラ・なんてこったー!なトピックが続きます。


終盤は、新井先生の真骨頂!

子ども一人ひとりを「意味がわかって読む子」にそだてるために、

公教育に必要なことが列挙され、

フェアで公平な教育について提言がなされる。

(あー、でもそのためには、

幼稚園・保育園・学校の教職員の資質や待遇向上とか、不可欠だよな~)


子どもに関わる大人、教育に関わる大人、政治に関わる大人、

つまりは全ての人に読んで欲しいです!


特に、以下のところ、新井先生の心意気を感じて、

ぐっときちゃいました!


~・~・~・~・~


日本は、少子化・地方の衰退・人手不足・格差の拡大という未経験の問題に直面している。

その解決には、多様な人材が必要。


親の年収が1500万を越え、就学援助や無母語児に接したことがなく、

最も近いコンビニまで10キロ以上あり、過疎のために鉄道が廃止された地域などは

見たことも聞いたこともないようなエリート集団に、この国の複雑な課題を解決できる気がしない。

「パンが食べられないならお菓子を食べればいいのに」と言ったマリー・アントワネットには、

当時のフランスを統治できなかったように。


給付型奨学金制度が確率し、子どもが安心して生活できる環境が保証され、

「自学・自習することができる基礎的・汎用的読解力」を中学卒業までに身に付けることができれば、

あとは生徒一人ひとりの自由意志で進路を決めることができる。

それが達成されてこそ、フェアで民主的な教育。


~・~・~・~・~


皆さん、ぜひこの本を買って、紙上版RSTをやってみましょう!

9月27日の赤木かん子さんの講演のご案内

わたしの図書館の師匠・赤木かん子さんが、
来週、日本文藝者協会の文藝トークサロンで話します。

お題は、「スマホ時代の子どもたちに 
       読んであげたい、渡してあげたい本」
日時:2019年9月27日(金)午後6時半~8時
場所:文藝春秋ビル新館5F日本文藝家協会内会議室

今の小学生は、生まれた時からスマホがある世代です。
学校図書館で「テッパン」と言われていた本が、さっぱり動かなくなりました。
「小学生に出せる物語がない」と、図鑑でしのいでいた師匠が、
去年くらいから、「1年生が変わった! 5年生より大人」 と驚いております。

子どもたちがどんなふうに変わったのか、
どんな本を欲しているのか、
興味のある方、いらっしゃいませんか?

赤木かん子さんは、
全国100ヶ所以上の学校図書館を改装して、
子どもたちに「使える」図書館をプレゼントしてました。
全国に多数の「信者」がいます。(現場で奮闘する学校図書館司書や、公共の司書、先生など) 
ぜひ、おいでください。

以下、ご案内のHPです。
会費・お申し込み方法・会場地図など、ご覧いただけます。

http://www.bungeika.or.jp/event.htm

以下は、師匠のおすすめの絵本を、
わたしが1年生に読んだときの感想ブログです。
普段はあまり1年生に読まないので、反応に感動しました。

https://marinonnette.at.webry.info/201908/article_1.html

師匠のHPには、時々司書のレポートがのります。
ご興味のあるかた、のぞいてみてください。

http://www.akagikanko.net/news/10965/
http://www.akagikanko.net/news/10862/
http://www.akagikanko.net/news/10683/