「平安女子の楽しい!生活」川村 裕子 著 岩波書店 (岩波ジュニア新書) 2014年

岩波ジュニア新書でございます。
これは、なかなか面白い切り口というか、着眼だなと感心しました。

何が面白いのか。

平安時代の貴族は、
和歌つきの手紙を、時には季節の花を添えて、贈り合っていた、
というのは、古典の授業で習ったでしょ?

この本ではね、
貴族が贈り合っていた手紙は、いわば現代の「メール」だって言ってるの。
で、手紙につけてた花とかは、「絵文字」や「デコメ」や「スタンプ」だって!

ラインで「既読」がついているのに返信がない、というのを
気にする子はすごーく気にしたりして、ちょっと大変みたいなんだけど、

平安貴族が「歌を贈ったのに、返歌が来ない」と思い悩むのと、
同じだよね~、と言っているわけ。

ほー!!! そうきたかっ!
これは、ちょっと面白い。
そして、なかなか的をついていると思う。

ただし、この本はアタマから読むと、ちとめんどくさい。

最初は「インテリア・ファッション編」。
平安時代のインテリアとして「御簾」「屏風」「几帳」の解説や、
ファッションのお約束とか、が書いてあるんだけど、

ここはいっそ飛ばして、次の「ラブ編」、
それも3章の「王朝メールの必殺技」から読むことをおすすめします!

ここが一番、今の子にも身近な感じだと思う。
「王朝メールの必殺技」を読んで、「へー」と思ったら、
他のところも読んでみたらいいんじゃないかと思います。

(へー、と思わなかったら、それまでなんだけど)

ということで、
中学高校の学校図書館には、入れていいかと思います。
プッシュ次第では、何人かは面白がって読んでくれる。。。かも?


「平安女子の楽しい!生活」川村 裕子 著 岩波書店 (岩波ジュニア新書) 2014年


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川村 裕子

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その昔、わたしが中高生時代に「古典」の授業を受けてた時は、

ふーん、昔の貴族って、暇だったのねえ。
そのぶん庶民は大変だったんじゃないかしら。
でも、知識・教養・楽器演奏・和歌の出来不出来で、
人格までうんぬん言われちゃうなんて、貴族も別の意味で大変だよね~。

くらいにしか思ってなかったなあ。

漢詩はわりかし好きなのもあったけど、
和歌は‥‥うーん、好きなのって、西行くらい? ←平安貴族じゃないし(^-^;)


この本ですが、
平安時代に生きた女性たちを「平安女子」とくくってタイトルに持ってきたのは、
英断というか、果敢というか、なかなかがんばったと思うんですが、
そこに「楽しい!」をつけちゃうところが、なんつーか、
昭和臭を感じてしまった。。のでした、ちゃんちゃん(^-^;)

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