「母は娘の人生を支配する」斎藤環

ここ2週間、他の本を読みながら読み進めていた本。
斎藤環先生の「母は娘の人生を支配する」(NHKブックス 2008年)

面白いんだけど、少なくとも頭では大変面白いんだけど、
なんというか、感情の部分ではあまり軽やかに読めないらしく、
(なにしろ副題が「なぜ『母殺し』は難しいのか」だよ・・)
時々他の本で気分転換をしつつ、ちまちま読んでいるうちに、
語りたいことがあやふやになってしまった。

母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス 1111)


なので、とりあえず、
読みながら付箋をはっていた「印象的な文章」を抜き書きしておくことに。

「母娘関係の泥沼は、ほとんどの女性が潜在的に抱えているものではないでしょうか。」(p11)

「『母というのは要するに一人の不完全な女の事なんだ』と。これは娘が母親の呪縛から解放されるための、きわめて重要な言葉です。」(p111)

「しかし、支配の自覚がない人による支配くらい、たちのわるいものはありません。それは、支配に反抗する身振りが罪悪感をもたらすような関係性を生むからです。」(p186)

「母親による娘へのしつけは、ほとんど無意識的に娘の身体を支配することを通じてなされがちです。
 身体的な同一化による支配において、母親は時に、娘に自分の人生の生き直しすら期待します。こうした支配は、高圧的な命令によってではなく、表向きは献身的なまでの善意にもとづいてなされるため、支配に反抗する娘たちに罪悪感をもたらします。」(p189)

少し前に読んだ信田先生の「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」は、
女性のセラピストからの「母娘関係への提言」だったが、
この本は、男性精神科医が見た「母娘関係の困難さの考察」という感じ。

「ゴールデンケージ」や「マゾヒステヒック・コントロール」という言葉や
萩尾望都やよしながふみなど少女マンガを通じた論など、大変面白かった。

ただ、
全体的に客観的というか、所詮は他人事というか、
そういう感じがしなくもない。
斎藤先生は男性だから仕方ないんだけど。

もうちょっと感想を深めておきたい気もするが、
図書館の期限が来てしまったのと、
夏バテで自分の穴をほじくる気力がないので、ばっくれよう。


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  • 萩尾望都ゴッド VS 斎藤環先生

    Excerpt: 前に、斎藤環先生の「母は娘の人生を支配する」を読んだ。 → 感想日記 Weblog: 龍のいるまわり道 racked: 2008-10-25 22:10
  • 萩尾望都・斎藤環対談「母は娘を支配する」

    Excerpt: 行ってきました! 萩尾先生と斎藤環先生の対談(@朝日カルチャーセンター新宿) 対談と言いながら、 ほどんど斎藤先生による望都さまのインタビューという感じでした。 もちろん、最初の話題は「イグア.. Weblog: 龍のいるまわり道 racked: 2008-10-25 22:11
  • 不登校関連の本、などなど

    Excerpt: 学期に1度開いている、不登校の親の会 「学校をやすみがちな子のこれからを考える親の会」 (略称:ぷらっと親の会)ですが、 Weblog: 龍のいるまわり道 racked: 2014-07-07 21:38