「黄色い目の魚」 佐藤多佳子 新潮社

バレンタインデー直前ですね♪ 
我が家は娘が二人もいるのに関心がなく、
今年も「友チョコ」の準備に余念がありません。
母としてはちょっとつまらない気分です。
バレンタインと言えば
やはり、片思いの相手を想ってドキドキしなくちゃ!

そこで今日は、若い恋のときめきやせつなさや不安や希望を、
た~っぷり味わえる一冊をご紹介します。

物語は、二人の主人公、村田みのりと木島悟の、
小学生時代、中学生時代のエピソードから始まり、
高校生になった二人のそれぞれの視点で交互に語られます。

妥協が嫌いでまっすぐなみのりは、
不機嫌で難しいと家族の中で浮いている。
彼女の唯一の理解者は、叔父でイラストレーターの通ちゃん。
みのりのクラスには、
授業中いつもノートの端に
先生やクラスメイトの似顔絵を落書きしている木島悟がいた。

悟の書く似顔絵は、『いやァな感じ』でとても似ている。
サッカー部のポジションはゴールキーパーだが、
レギュラーではないので適当に楽しくやっている。
悟はみのりを恐れる。
『本気って、ヤじゃない? こわくねえ? 自分の限界とか見ちまうの』

みのりは悟の絵の才能に気づき、試せるものがある悟に嫉妬する。
『私は何もしていない。限界が見えるようなこと、何もできない』

そんな二人の出会いは、やがて不器用で純粋で懸命な恋になる。
ドキドキして、ハラハラして、ムカついて、
落ち込んで、傷ついて、傷つけて、それでも
自分にとっての「ホンモノ」を求めて手を伸ばさずにはいられない。
さし伸べた手と手は、つなぎあうことができるのか?

作者は、「サマータイム」の佐藤多佳子さん。
わたしが一番好きな作家さんです。
特に、この「黄色い目の魚」は、余分なところを削って削って、
キラキラ輝く結晶が残ったような作品です。
研ぎ澄まされた結晶は触れると手が切れそうに鋭く、
読者に清冽な印象を残します。
イチオシです!

 中学生・高校生そして、かつて少年少女だった全ての大人の皆さま、
是非「黄色い目の魚」を体験してください!!

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