(11)「地球のてっぺんに立つ!エベレスト」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「地球のてっぺんに立つ!エベレスト」
(スティーブ・ジェンキンズ作 評論社 2001年)


イラストは切り絵、です。地球のてっぺんに立つ!エベレスト (児童図書館・絵本の部屋) - スティーブ ジェンキンズ, Jenkins,Steve, 見果夢, 佐藤
地球のてっぺんに立つ!エベレスト (児童図書館・絵本の部屋) - スティーブ ジェンキンズ, Jenkins,Steve, 見果夢, 佐藤


まず、このイラストが絶品に美しい。

“いつか登りたいと思っているきみのために”エベレストの説明をしてくれるのです。

どうやってできたか、
名前の由来、
登山の歴史、
動植物、
キャンプ、
そうして、データ……。

ここのところは、
本が作られたときより人数が増えたり、
一番若い登山者が変わったりしていますので
それがわかる子には解説してください。
この本が印刷されたのは○年だったからうんぬん、というのを……。

登った人○人、のあとに、
亡くなった人○人……と続き、
ちょっとしん、として、
この遠い神秘の山に思いを馳せ、この本は終わります。

登山をこんなふうに奥の深い本に仕上げられるなんて、
考えたこともありませんでした。
著者に脱帽、の一冊です。



5月19日、オンラインこだはぐ開きます!

来週、やってみることにしました!

前半は、わたしが絵本を読んだり、
みんなでわらべうたで遊んだりします。

後半は、みんなでおしゃべりしたり、
いろいろお役立ち情報をお知らせしたり、したいなあ♡
と思っております。

ご自宅から参加できます。
お子さんが途中で飽きたら、退室もできますし、
そのままにしておいて、音声やカメラをoffにして見るだけにもできます。

なにしろ「はじめて」なので、
どうなるか、ちょっとわかりませんが、
楽しくできたらいいな、と思っています。
よろしくお願いします!

事前にお申し込みが必要です。
くわしくは、こちら↓をご覧ください

5/19「オンライン☆こだはぐカフェ」開催のお知らせ
 → https://ameblo.jp/koda-hug/entry-12596814746.html

ころりん・ぱ! (あかちゃんがよろこぶしかけえほん) - ひらぎ みつえ
ころりん・ぱ! (あかちゃんがよろこぶしかけえほん) - ひらぎ みつえ

(10)「赤いカヌーにのって」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(10)

今日の絵本は、
「赤いカヌーにのって」
(ベラ.B.ウィリアムズ作 あすなろ書房 2004年)


赤いカヌーにのって - ベラ・B. ウィリアムズ, Williams,Vera B., 倫子, 斎藤
赤いカヌーにのって - ベラ・B. ウィリアムズ, Williams,Vera B., 倫子, 斎藤


女の子があるとき、知らない家の庭に
“カヌー売ります”の文字と
真っ赤な素敵なカヌーを見つけます。

そうしたら
女の子のお母さんが買ったのです。

お母さんはうんと若かったときに
カヌー旅行をしたことがありました
(たぶん、今でも30代、だよね?)。

なので今度の長い休みには、
娘と、妹と妹の息子の四人で
カヌー旅行に行こうと計画したのです。

旅行というのは
いろいろ計画し、買い揃え、という準備のときから楽しい……。

それほどお金があるわけではないけれど、
この姉妹はせいいっぱい子どもたちを愛し、
より良く育てたいと願い、
頑張っているのがわかります。

細かい装備、地図、行った先での出来事、などが細かく描かれているので
大勢の前での読み聞かせには向かない本ですが、
こういう本こそ、ご家庭で、
あれこれ言いあいながら楽しんで見るのに向いています。

文章には書いてないことも、絵が物語ってくれるのです。
満ち足りた、心からの幸福がここにはあります。


(9)「きみの家にも牛がいる」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(9)

今日の絵本は、
「きみの家にも牛がいる」
(小森 香折・作  中川洋典・イラスト 解放出版社 2005年)




畜産の本、というのは
生き物を殺さなくてはならないので、
児童の本の中には、ほとんど本がありませんでした。

これは
「きみのいえにも牛がいる」という秀逸な一句とともに、
例えばお父さんのズボンのベルト、
牛乳、チーズ、ヨーグルト……と、

牛肉だけじゃなく、
私たちの生活の中にどんなに深く「牛」が関わっているのかを説明してくれます。

イラスト、文章、本の作り、とどれもが一級品で、
惚れ惚れするほど“上手く”作られている本で、
そういう意味でも一度は子どものからだを通過させたい一冊です。
子どもたちは案外そういうことに気がつくものですよ。





(8)「ZOOM」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(8)

今日の絵本は、
「ZOOM」
(イシュトバン・バンニャイ作  ブッキング 2005年)



世界でもトップクラスのアニメーターが作ってくれた絵本です。

文字はありません。

ひたすらひたすら、ページをめくっていくだけですが、
めくればめくるほど、ええ〜っ! という展開になり、
親子で一緒に楽しめるでしょう。

ある意味アニメの手法なのですが、
アニメーションではできない、紙の本でないとできないなぁ、
というこのアイデアに脱帽。

最後までいったあと、また、一枚ずつ戻ってくるのも楽しいです。






(7)「耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(7)

今日の絵本は、
「耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ」
(ナンシー・チャーニン文 ジェズ・ツヤ絵  光村教育図書 2016年)





課題図書になったので、どこの学校にもあると思いますが、
まだお子さんが読んでいなかったら一緒に読むといいでしょう。

彼は耳が聞こえなかった……。
なので、審判の判定がよくわかりませんでした。

困ったホイは
身振りで、アウト!ストライク! を教えてくれないか、
と審判に頼んでみたのです。

そうしたらこれが大変好評だった。
歓声で聞こえないベンチにも、
遠くの観客にも試合の進行がよくわかったからです。

つまり、困っていたのはホイだけではなかったわけですね。

ジェスチャーのサインは、今の野球の支えの一つだと思いますが
(あれがない試合を想像してみたら……つまらないと思うよ)

それはこのめげない大リーガー
(彼は野球選手としても素晴らしい成績を残したそうです)
のおかげだったのです。

つい、去年? デフアスリートのために、
点滅するスタートが使われ始めたそうですが、
そういう話題も含め、
へ〜、そうなんだ〜、という話をお子さんとするのは楽しいと思います。

そうして、これが
情報と情報をスパークさせ、つなげていく、
調べ学習の基礎になる部分なのです。

こういう話をたくさん聞いて、
無意識に考えることがお子さんの基礎を作るのです。





(6)「おこだでませんように」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(6)

今日の絵本は、「おこだでませんように」
(くすのきしげのり作 ・石井聖岳絵 小学館 2008年)


もと教師で、とても具体的なお話を書かれる
くすのきしげのりさんの本の一つです。




自分ではよくわからないことで、うちのなかでも学校でも
いつも怒られてばかりいる男の子が、七夕に書いた願いごとは

“おこだでませんように”

誰よりも一番つらいのは本人……。


これは大人がこっそり読む本でしょう。

真面目な人ほど追い詰められる……。
誰にだって、自分にゆとりがなくなったときに
ニュートラルにもどしてくれるものが必要です。
大事なことを一瞬で悟らせてくれる本なんて、
絵本といえどそうそうあるもんじゃありません。