マンガ「大奥」よしながふみ

ちょっと前のこと、「大奥」を友達が貸してくれた。
前々から「すごい」という噂を聞いていたが、
今年の手塚賞にもノミネートされている。
で、遅ればせながら1~3まで読んだ。

大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)


謎の伝染病で「男」だけが死んじゃって・・・という話は、
SFでは以前からある設定で、前にも読んだ覚えがある。(タイトルは思い出せないが)
マンガでも、佐藤史生さんの作品に、男が絶滅して女だけの社会、というのがあった。
(手元にないのでタイトルがわからないが)

なんだけど、それは全部「未来」の話だった。
だから「男」は絶滅しちゃったけど、
クローンその他の技術で、種としての人類は絶滅しないで、
「男」がいないならいないなりに秩序のある社会が続いていく、みたいな感じだった。

「大奥」のすごいところは、これが「過去」の話だというところ。
誰もが厳然とした歴史上の人物として知っている「吉宗」や「家光」が女性として登場する。
日ごろ当たり前に「男」だと認識している、その「当たり前」がポコンとひっくり返される。
その足をすくわれる感じがすごい。

「江戸時代」という設定にしたことで、
読者は事態の異常さというか、男女逆転という設定のねじれ具合というか、
そういうものをより実感できる、という気がする。

発想の勝利だよな~。
そしてその発想を単なるアイデアに終わらせず、
その発想から演繹される社会を、実に細かく丁寧に設定して、
そこに生きる人々それぞれの喜怒哀楽を、実に鮮やかに描き出している、と思う。

久々にとてもいいものが読めて、もう、すっごく満足!!
あ~、面白かった!

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

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