(26)「ちいさなこぐまのちいさなボート」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」
今日の絵本は、
「ちいさなこぐまのちいさなボート」
(バンディング作 ペンター絵 主婦の友社 2005年)
「ちいさなこぐまのちいさなボート」
(バンディング作 ペンター絵 主婦の友社 2005年)

ちいさなこぐまのちいさなボート (はじめてブックシリーズ) - イヴ バンティング, ナンシー カーペンター, Eve Bunting, Nancy Carpenter, ちば しげき
4、5歳くらいの男の子を主人公に、
その子が大きくなったことを悟る瞬間を描いた絵本て、結構あります。
不思議なことに
女の子を主人公にこのテーマの本はほとんど見たことがないのですが。
女の子は年齢が違うのかな。
大好きだったボートに、今年乗ろうとしたら小さい……。
大好きだったズボンをはこうとしたら小さい……。
そのことから自分が大きくなったことを知る話なので、
同じようなことを感じた男の子がいたら
読んでやって欲しい本です。
感情はありますが、それをどういっていいかわからないとき、
本は役に立ちます。
そうそうそうそう、これなんだよ!
です。
そうしてこぐまくんは、
自分が大きくなったことを知り、考え、受け入れ、
自分のボートをまだ役に立つ小さい子に譲ります。
成長の瞬間をきれいに暖かく切り取った、
子どものいない大人にもいろいろ考え深い一冊です。
地味ですがいい本です。
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