(22)「にわとりのおっぱい」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「にわとりのおっぱい」
(山本 省三作  講談社 2005年)


にわとりの おっぱい (講談社の創作絵本) - 山本 省三
にわとりの おっぱい (講談社の創作絵本) - 山本 省三


一年生が主人公の、
調べ学習って、自分の頭で考えるって、
こういうことだよね、の一冊です。

ある日、
学校で飼っているニワトリが卵をかえしました。
そうしてひょんなことから
ニワトリにはおっぱいがあるかないか、の議論が始まったのです。

担任の先生はにこにこ笑いながら
この議論を聞いています。
子どもたちはちゃんと根拠をあげて主張し、
最後には、じゃあみんなで見に行けばわかるよ!と、
“実験・観察”までたどりつくのです。

えっ?
ニワトリは鳥類で哺乳類じゃないから、
おっぱいがあるわけないだろう、と冷静にいう人でなければ、
この一冊を楽しんでくれ、
自分で確認することの重要性も理解してくれると思います。




(21)「ちいさいおうち」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「ちいさいおうち」
(バージニア・リー・バートン作  岩波書店 1965年)


ちいさいおうち (岩波の子どもの本) - バージニア・リー・バートン, バージニア・リー・バートン, 石井 桃子
ちいさいおうち (岩波の子どもの本) - バージニア・リー・バートン, バージニア・リー・バートン, 石井 桃子


ちいさいおうちが、
はじめは静かな田舎にあったのに
だんだん周りが都会になっていき、
ビルの中に埋もれるようになった年老いたおうちを
若い者がまた田舎に持ってってやる、という、
バージニア・リー・バートンの売れに売れた名作ですが、
最近は見なくなっている、と思います。

でも、ここんとこの1、2年生を見ていると、
また「ちいさいおうち」復活できるんじゃないかと思うのね。

なぜかというと
この絵本のテーマは“老人問題”だからです。

いまの低学年は
人の役に立つこと、人の世話をすることに敏感です。

こっちは、まだその子たちは世話をされるほうだと思っていても、
本人たちは、すでに世話をする側に立っている、と思っているわけですよ。

物語というのは
何人もの登場人物がでてきて、
読者は通常はやはり自分と立場が似ている人に思い入れるので、
同じ物語でも読み手が違うと違う話になったりするものですが、

いまの子どもたちは、おそらく
ちいさいおうちを田舎に移してあげる若者たちに
自分を重ねるのではないかと思います。
そうだ、そうだ、そうしてやればいいよ、と。
そうして満足するのです。

そういうことを思いつかない、したいと思わない人たちには
この話はポカンとするだけだったので、
ここ何十年かは使えませんでした。

でもこの1、2年はカムバックしてきたと思うのです。
あ〜、うちの子、ウケそうだわ〜と思ったらお試しあれ。




(20)「ストライプ たいへん! しまもようになっちゃった」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「ストライプ たいへん! しまもようになっちゃった」
(デヴィッド・シャノン作  らんか社 1999年)


ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった - デヴィット シャノン, David Shannon, 清水 奈緒子
ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった - デヴィット シャノン, David Shannon, 清水 奈緒子


子どもの本の中にはときどき、
私が勝手に“ストレンジャー”と名づけている人が出てくるタイプがあります。

困っている子ども(主人公ね)のところへ、
見知らぬ他人(ここが大事。親じゃないのがみそ)がいきなりやってきて、
ドカン!
と一気に解決して去っていく、というもので、
ストレンジャーは必ず去らなくてはなりません。

去らないと、その子の成長をそこでストップさせてしまうからです。

この「ストライプ」は
1990年代アメリカのトップスターだった(今でもか)
デイビッド・シャノンの代表作です。
キモかわいい系のハシリの作家さんです。

本当はリマ豆が好きなのに、みんなに笑われると思って
キライだわ、と言ってしまった女の子が
全身しましまになる病気にかかる……。

両親は全く役に立たず、
学校と来ては校長が、
学校に来ないでくれ、他の子に移るといけないから、
と電話をかけてくる始末……。

絶望したところへ小さな可愛らしい魔法使いのおばあさんが来て、
リマ豆をさしだすのですが、

みんなになんと言われてもいい、私はリマ豆が好きなんだから!
と食べたとたんにしましまが消える、という、
なんとも意味深な話です。

日本でもこの15年間、
読んでやって当たらないクラスも学年もない、
特に同調強制の強い日本の子どもたちには
思い当たるふしが多々あったようで、
みんな、息を止めて聞いていたものです。

当時の大人はこの絵を気持ち悪い、といって
とても嫌がったものですが、
いまの30代、40代はそんなことないでしょう。

いまの一年生あたりは、たんに、ふ〜ん、といって
聞くだけかもしれませんが、
一度読んでやるのも悪くないと思います。

他の人の顔色ばかりうかがって、
自分は本当はどう感じているのかわからなくなってしまうのは
違うよね、という確認は
しといたほうがいいように思いますので。




(19)「お父さんが教える 作文の書きかた」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の本は、
「お父さんが教える 作文の書きかた」
(赤木かん子・著  自由国民社 2014年)


お父さんが教える 作文の書きかた - 赤木 かん子
お父さんが教える 作文の書きかた - 赤木 かん子


一人で文字を追うのはかなりグレードの高い作業です。

でもそれを誰かが音読してくれるだけで!
グレードが四つくらい、下がる気がする……。

実際、下がると思う……。
不思議だけど……。

なので、これは大人が前もって黙読しておいて、わかった!
と思ったら、子どもに音読してやって欲しい本なんです。

親子で読むときの利点は、わからないときにすぐ
これはどういうこと? と聞ける、
対話しながら本を読めるということで、
だから科学やこういう勉強系の本は
一緒に読むのに向いているジャンルなんです。

この、たった一行のかきかたを教えないのに、
文章を書け、
400字の原稿用紙3枚書け、とか、そんな無茶な。

技術的なことは、
そりゃハイレベルのものを作るにはセンスは不可欠ですが、
第一歩は技術ですよ。

どうやってやるか、の解説は必要です。



(18)「行きたい高校に行くための勉強法がマンガでわかる 中学一冊目の参考書」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の本は、
「行きたい高校に行くための勉強法がマンガでわかる 中学一冊目の参考書」

(船登 惟希・著  KADOKAWA 2020年)

行きたい高校に行くための勉強法がマンガでわかる 中学一冊目の参考書 - 船登 惟希, usi, usi
行きたい高校に行くための勉強法がマンガでわかる 中学一冊目の参考書 - 船登 惟希, usi, usi

親子で読む本じゃなくて、親子で、別々に読んだらいい本。

お勉強の仕方を教えてくれる本て、なかなかないから、
こういう本はありがたい。

学校は、中学校も小学校も、「買い」です。

読める人は読んでね。




(17)「ロンと海から来た漁師」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「ロンと海から来た漁師」

(チェン・ジャンホン 作  徳間書店 2015年)

ロンと海からきた漁師 (児童書) - チェン ジャンホン, 敦, 平岡
ロンと海からきた漁師 (児童書) - チェン ジャンホン, 敦, 平岡

これは新しい本なので、演出なしの、そのまんま読んでやることができます。

お父さんが海から帰ってこなかったあと、
ロンは(10歳くらいの男の子です)
海辺の掘っ立て小屋で魚を取って極貧の暮らしをしています。

絵の中にビルが建っているので、
これは昔話ではなく、現代の話だ、ということがわかります。

ロンは、いろいろなところから見捨てられた子どもなのです。

絵本というのは
文章に書いてないことを絵が語るので、
絵に目ざとくないとこういうことを見逃してしまいますが、
子どもはたいてい気がつきますね。

そうして、ある嵐の日に魚を取りに行ったロンは
海から骸骨を引き上げ、命からがら逃げ帰りますが、
骸骨は船端に捕まって、一緒に帰ってきたのでした。

ここらへんの絵はものすごく怖いので、
たいていの、特に男の子たちは息を呑みます。

それを見たロンも恐怖のあまり気絶してしまいますが、
骸骨はロンを手当してくれます。

そうしてやがて目覚めたロンが骸骨を気の毒に思い、
自分が持っているありったけ、
最後のスープの一碗まで骸骨に食べさせてしまうと、
骨に肉がつき、人間に戻るのです(ここは昔話を踏襲していますね)。

これが昔話なら、その骨はお父さんなのですが、
これは現代バージョンなので、見知らぬ男です。

そうして彼は、自分にもお前くらいの男の子がいたんだ、と語り、
一緒に船に乗り、たくさん魚を取りに行くのです。

子どもたちは息を止め、手を握りしめ、固唾を呑んでこの話に聞き入ります。
そうして最後、ロンが幸福になると、ほっと息をつくのです。

素晴らしい、めったにない、本物の一冊です。





(16)「親指こぞうニルス・カールソン」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「親指こぞうニルス・カールソン」

(アストリッド・リンドグレーン 作 岩波書店 1974年)

親指こぞうニルス・カールソン (リンドグレーン作品集 (16)) - リンドグレーン, イロン・ヴィークランド, 大塚 勇三
親指こぞうニルス・カールソン (リンドグレーン作品集 (16)) - リンドグレーン, イロン・ヴィークランド, 大塚 勇三

自宅だと、かなり長い話も読んでやれます。
絵もそんなにはいりません。

なので短編集は、自宅での読み聞かせにはぴったりです。

「親指小僧ニルス・カールソン」には、
寂しい子どもが寂しくなくなる話がたくさん入っています。

ニルス・カールソンは、
共働きのうちのため、長いこと一人で過ごさなくていけない男の子の話です。

ところがある日、
床下に一人の小人の男の子が引っ越してきたのです!

キレビッペン!
といえば、彼も小さくなって
新しい友達のうちに遊びに行くことができます。

でも行ってみたら……なんにもない家だったのです。
男の子は亡くなった姉さんの人形のベッドや食べ物をせっせと運びます。

友達のために、友達が喜ぶことをしてやれる喜び……。
一つの肉団子を両方からかじっていく楽しさ……。
彼は親友を得、寂しくなくなったのです。




(15)「くまのコールテンくん」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「くまのコールテンくん」

(ドン・フリーマン作 偕成社 1975年)


くまのコールテンくん (フリーマンの絵本) - ドン=フリーマン, きょうこ, まつおか
くまのコールテンくん (フリーマンの絵本) - ドン=フリーマン, きょうこ, まつおか


古い古い、どこの絵本リストにも載っている名作ですが、
最近もしかしてまたウケるかも、と思い、読んでもらったら
ウケました!😁 一年生に。

デパートのおもちゃ売り場にいるコールテンくんは、
誰かに買ってもらいたい! 友だちが欲しい!
と願っていました。

でも、売れない……。

コールテンくんは、
つりずぼんのボタンが一つ、取れかかっているのがまずいのか、と、
夜中のデパートをうろうろしますが失敗。

今の子どもたちはコールテンくんのこの、
燃えるような望みを切実に理解し、共感するのだと思います。

そして、願っているだけではなくて
自分でなんとかしよう、とするところも、
買ってくれた女の子が、器用にちゃっちゃと
取れたボタンをつけてくれる有能さ、も
ツボなのだろうと思います。

古い本の中から、去年辺りから蘇ってきた本の一つです。







「オンライン☆こだはぐカフェ」楽しかったよ〜♡

本日午前中に、「オンライン☆こだはぐカフェ」やってみました!
楽しかったです❤

自慢じゃないが、機械にはめっぽう弱いので、
わたしにもできるのかな〜?と心配したんだけど、
こだはぐの仲間のお陰で無事開催できたし、

参加者の皆さんが、一緒に楽しんでくださって、
はじめてだったけど、
とっても楽しくできました!
ありがとうございました〜✨✨✨

ご紹介したのは、
こんなわらべうたと絵本、それからサイトでした。

♪めんめん すーすー♪
♪おーでこさんをまいて♪
♪いちり にり さんり♪
♪いっぽんばーしー こ~ちょこちょ♪
♪ここはてっくび♪


絵本「ねえねえ あのね」しもかわらゆみ 講談社 2020年
絵本「ころりん・ぱ!」ひらぎみつえ作 ほるぷ出版 2019年
絵本「ちっちゃな おさかなちゃん」ヒド・ファン・ヘネヒテン作 学研プラス 2014年
絵本「なでなでももんちゃん」とよたかずひこ作 童心社 2016年

♪あわあわ手あらいのうた♪ 花王ビオレU
♪やきいもグーチーパー♪

webで検索してみてね!

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ねえねえ あのね (講談社の創作絵本) - しもかわら ゆみ
ねえねえ あのね (講談社の創作絵本) - しもかわら ゆみ


ころりん・ぱ! (あかちゃんがよろこぶしかけえほん) - ひらぎ みつえ
ころりん・ぱ! (あかちゃんがよろこぶしかけえほん) - ひらぎ みつえ

ちっちゃな おさかなちゃん (世界中でくりかえし読まれている本) - ヒド ファン・ヘネヒテン, van Genechten,Guido, ゆず, 古藤
ちっちゃな おさかなちゃん (世界中でくりかえし読まれている本) - ヒド ファン・ヘネヒテン, van Genechten,Guido, ゆず, 古藤

なでなで ももんちゃん (ももんちゃん あそぼう) - とよた かずひこ, とよた かずひこ
なでなで ももんちゃん (ももんちゃん あそぼう) - とよた かずひこ, とよた かずひこ

(14)「津波!! 稲むらの火 その後」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「津波!! 稲むらの火 その後」

(高村忠範作 汐文社 2011年)

津波!!稲むらの火その後 - 忠範, 高村
津波!!稲むらの火その後 - 忠範, 高村

地震のあとの津波から村人を救うために、
大事な稲穂に火をつけてみんなを集めた人の話は
誰でも知っていると思います。

でもそれにはさらにそのあとの話もあるのです。

でもそちらを知らない人は多いので、
まだごぞんじでなかったら、
お子さんと一緒に読んでみてください。

あのあと、このかたは、
二度と津波の被害にあわないように、と、
私財を投じて堤防を築くのです。

それがどうなったかは、本を読んでみてください。
でもトップが賢いと、人の命が助かるのです。


(13)「50点先生と27人の子どもたち」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の本は、
「50点先生と27人の子どもたち」

(シュティーメルト作 さえら書房 1981年)

50点先生と27人の子どもたち (外国の読みものシリ-ズ) - エリザベス・シュティーメルト, 文雄, 宇野, 佐知子, 石原
50点先生と27人の子どもたち (外国の読みものシリ-ズ) - エリザベス・シュティーメルト, 文雄, 宇野, 佐知子, 石原

この学校の先生はお話を書いている人でした。

で、あるとき、ある子が、
先生、僕たちのことを書いてよ!このクラスの子、27人全員分!
といったのです。

というわけでこの本には
3ページくらいの短い話が27個入っているので、
夜読んでやるのにちょうどいいのです。

ドラマチックな話はありません。
どれも日常的にありそうな話ばかりです。

子どもたちもいろいろで、なかには悩みを抱えている子もいますが、
先生の対応も、子どもたちの対応もとても真っ当で温かく、ほっとできる本です。





(12)「ねずみとおうさま」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「ねずみとおうさま」

(コロマ神父・文 土方 重巳・絵 岩波書店 1953年)

ねずみとおうさま (岩波の子どもの本) - コロマ神父, 土方 重巳, 石井 桃子
ねずみとおうさま (岩波の子どもの本) - コロマ神父, 土方 重巳, 石井 桃子


日本に絵本を定着させた、岩波の最初のシリーズの中の一冊です。
従ってたいそう古く、
なかの書体からしてふるびているので
(なにせ、外国人の名前がひらがなだ)
子どもたちは自分ではもっていってくれません。

でも読んでやると聞くんです。

これは
幼くして王さまにならねばならなかった小さい男の子の話です。

彼が真の意味で
ちゃんとした大人になれるかどうか、
お妃はたいそう心配し、注意深く、賢く育てました。

“臆病なのは用心深い人、
それを我慢するのが強い人”……。

この王さまは
お妃にそういって育てられましたが、
子どもはみな違うので、
この教えが響く人と必要ない人がいます。

この王さまには役に立ちました。

ねずみのペレスに連れられて、
貧しい男の子に会いに行く冒険をしたときに、
彼はそう自分に言い聞かせて乗り切ったのですから。

このお妃は自分の子どもを冷静に見て
何が必要かを考えたのでしょう。

子どものときにはこの冒険の旅にワクワクしたものですが、
大人になって読むと、
どうしてもこのお妃のほうに目が行きます。

夫を亡くして、
まわりに敵もいるだろう、王位につく息子を
はらはらしながら見守っている、若い女の人を……。
下手したら、まだ20代だぞ!

今の一年生は思慮深いので、
こういう話を喜んでくれます。

かなり長いので、
普通の読み聞かせには向きません。
こういう本こそ、ご家庭で読むのにいいでしょう。

このセリフが、うちの子には響くな、と思ったら、一度お試しを。



(11)「地球のてっぺんに立つ!エベレスト」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「地球のてっぺんに立つ!エベレスト」
(スティーブ・ジェンキンズ作 評論社 2001年)


イラストは切り絵、です。地球のてっぺんに立つ!エベレスト (児童図書館・絵本の部屋) - スティーブ ジェンキンズ, Jenkins,Steve, 見果夢, 佐藤
地球のてっぺんに立つ!エベレスト (児童図書館・絵本の部屋) - スティーブ ジェンキンズ, Jenkins,Steve, 見果夢, 佐藤


まず、このイラストが絶品に美しい。

“いつか登りたいと思っているきみのために”エベレストの説明をしてくれるのです。

どうやってできたか、
名前の由来、
登山の歴史、
動植物、
キャンプ、
そうして、データ……。

ここのところは、
本が作られたときより人数が増えたり、
一番若い登山者が変わったりしていますので
それがわかる子には解説してください。
この本が印刷されたのは○年だったからうんぬん、というのを……。

登った人○人、のあとに、
亡くなった人○人……と続き、
ちょっとしん、として、
この遠い神秘の山に思いを馳せ、この本は終わります。

登山をこんなふうに奥の深い本に仕上げられるなんて、
考えたこともありませんでした。
著者に脱帽、の一冊です。



5月19日、オンラインこだはぐ開きます!

来週、やってみることにしました!

前半は、わたしが絵本を読んだり、
みんなでわらべうたで遊んだりします。

後半は、みんなでおしゃべりしたり、
いろいろお役立ち情報をお知らせしたり、したいなあ♡
と思っております。

ご自宅から参加できます。
お子さんが途中で飽きたら、退室もできますし、
そのままにしておいて、音声やカメラをoffにして見るだけにもできます。

なにしろ「はじめて」なので、
どうなるか、ちょっとわかりませんが、
楽しくできたらいいな、と思っています。
よろしくお願いします!

事前にお申し込みが必要です。
くわしくは、こちら↓をご覧ください

5/19「オンライン☆こだはぐカフェ」開催のお知らせ
 → https://ameblo.jp/koda-hug/entry-12596814746.html

ころりん・ぱ! (あかちゃんがよろこぶしかけえほん) - ひらぎ みつえ
ころりん・ぱ! (あかちゃんがよろこぶしかけえほん) - ひらぎ みつえ

(10)「赤いカヌーにのって」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(10)

今日の絵本は、
「赤いカヌーにのって」
(ベラ.B.ウィリアムズ作 あすなろ書房 2004年)


赤いカヌーにのって - ベラ・B. ウィリアムズ, Williams,Vera B., 倫子, 斎藤
赤いカヌーにのって - ベラ・B. ウィリアムズ, Williams,Vera B., 倫子, 斎藤


女の子があるとき、知らない家の庭に
“カヌー売ります”の文字と
真っ赤な素敵なカヌーを見つけます。

そうしたら
女の子のお母さんが買ったのです。

お母さんはうんと若かったときに
カヌー旅行をしたことがありました
(たぶん、今でも30代、だよね?)。

なので今度の長い休みには、
娘と、妹と妹の息子の四人で
カヌー旅行に行こうと計画したのです。

旅行というのは
いろいろ計画し、買い揃え、という準備のときから楽しい……。

それほどお金があるわけではないけれど、
この姉妹はせいいっぱい子どもたちを愛し、
より良く育てたいと願い、
頑張っているのがわかります。

細かい装備、地図、行った先での出来事、などが細かく描かれているので
大勢の前での読み聞かせには向かない本ですが、
こういう本こそ、ご家庭で、
あれこれ言いあいながら楽しんで見るのに向いています。

文章には書いてないことも、絵が物語ってくれるのです。
満ち足りた、心からの幸福がここにはあります。


(9)「きみの家にも牛がいる」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(9)

今日の絵本は、
「きみの家にも牛がいる」
(小森 香折・作  中川洋典・イラスト 解放出版社 2005年)




畜産の本、というのは
生き物を殺さなくてはならないので、
児童の本の中には、ほとんど本がありませんでした。

これは
「きみのいえにも牛がいる」という秀逸な一句とともに、
例えばお父さんのズボンのベルト、
牛乳、チーズ、ヨーグルト……と、

牛肉だけじゃなく、
私たちの生活の中にどんなに深く「牛」が関わっているのかを説明してくれます。

イラスト、文章、本の作り、とどれもが一級品で、
惚れ惚れするほど“上手く”作られている本で、
そういう意味でも一度は子どものからだを通過させたい一冊です。
子どもたちは案外そういうことに気がつくものですよ。





(8)「ZOOM」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(8)

今日の絵本は、
「ZOOM」
(イシュトバン・バンニャイ作  ブッキング 2005年)



世界でもトップクラスのアニメーターが作ってくれた絵本です。

文字はありません。

ひたすらひたすら、ページをめくっていくだけですが、
めくればめくるほど、ええ〜っ! という展開になり、
親子で一緒に楽しめるでしょう。

ある意味アニメの手法なのですが、
アニメーションではできない、紙の本でないとできないなぁ、
というこのアイデアに脱帽。

最後までいったあと、また、一枚ずつ戻ってくるのも楽しいです。






(7)「耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(7)

今日の絵本は、
「耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ」
(ナンシー・チャーニン文 ジェズ・ツヤ絵  光村教育図書 2016年)





課題図書になったので、どこの学校にもあると思いますが、
まだお子さんが読んでいなかったら一緒に読むといいでしょう。

彼は耳が聞こえなかった……。
なので、審判の判定がよくわかりませんでした。

困ったホイは
身振りで、アウト!ストライク! を教えてくれないか、
と審判に頼んでみたのです。

そうしたらこれが大変好評だった。
歓声で聞こえないベンチにも、
遠くの観客にも試合の進行がよくわかったからです。

つまり、困っていたのはホイだけではなかったわけですね。

ジェスチャーのサインは、今の野球の支えの一つだと思いますが
(あれがない試合を想像してみたら……つまらないと思うよ)

それはこのめげない大リーガー
(彼は野球選手としても素晴らしい成績を残したそうです)
のおかげだったのです。

つい、去年? デフアスリートのために、
点滅するスタートが使われ始めたそうですが、
そういう話題も含め、
へ〜、そうなんだ〜、という話をお子さんとするのは楽しいと思います。

そうして、これが
情報と情報をスパークさせ、つなげていく、
調べ学習の基礎になる部分なのです。

こういう話をたくさん聞いて、
無意識に考えることがお子さんの基礎を作るのです。





(6)「おこだでませんように」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(6)

今日の絵本は、「おこだでませんように」
(くすのきしげのり作 ・石井聖岳絵 小学館 2008年)


もと教師で、とても具体的なお話を書かれる
くすのきしげのりさんの本の一つです。




自分ではよくわからないことで、うちのなかでも学校でも
いつも怒られてばかりいる男の子が、七夕に書いた願いごとは

“おこだでませんように”

誰よりも一番つらいのは本人……。


これは大人がこっそり読む本でしょう。

真面目な人ほど追い詰められる……。
誰にだって、自分にゆとりがなくなったときに
ニュートラルにもどしてくれるものが必要です。
大事なことを一瞬で悟らせてくれる本なんて、
絵本といえどそうそうあるもんじゃありません。




(5)「大森林の少年」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(5)

今日の絵本は、「大森林の少年」
(ラスキー作 ホークス絵 あすなろ書房 1999年)


20世紀の初め、アメリカで
今と同じように伝染病が流行ったときがありました。

人々がバタバタと倒れていくなか、
ある家族はせめて10歳の長男だけでも助けたいと思い、
冬の間中、深い森の奥の伐採所に働きにだすことにしました。

渡ったら……あとは春まで二度と渡ることができない凍った川を渡って……。

伐採所の大男たちはこの少年を可愛がりました。

やがてこの賢い男の子は、
男たちのほとんどが読み書きできないために、
出来高制の賃金をかなり貰いそこねていることに気がつき、
きちんと帳簿を作って
みんなが正当にお金を払ってもらえるようにしたので
尊敬されるようにもなりました。

そうして彼は一冬楽しく過ごし、
まちに待った春に再び家族と会うことができたのです。

とても楽しい正統派の一種の冒険小説ですが、
でもその底には、
もしかして春になって自分が帰るときには
家族は死んでしまっているかもしれない恐怖が常に流れています。

初めて家族と離れる淋しさに耐え、恐怖に耐え、
きっちり頭を上げて暮らしたこの少年には頭が下がります。

長いので(まともに読むと45分くらい、かかります)
読み聞かせで使ったことはないのですが、
ご家庭で夜寝る前に読んでやるにはいいだろうと思います。 

こんなふうになってほしい、などということは思わずに
(そんなのはひとそれぞれです。
 臆病だからといって悪いわけではありません。
 臆病が命を救うことだってありえるのですから)
凄いねぇ、といって この冒険物語をお子さんと一緒に楽しんでください。

ちなみにこれは、本当にあった物語です。
作者のお父さんの話なのだそうです。




(4)「ブライディさんのシャベル」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(4)

今日の絵本は、「ブライディさんのシャベル」
(コナー作・アゼアリアン絵、BL出版、2005年)



メイフワラー号のような移民船に乗って、
たった一人でアメリカへやってきた若い娘ブライディさんは、
出かけるときに人形や時計ではなく、
一本のシャベルを選んで持っていきます。

帽子屋に仕事と部屋を見つけたブライディさんは、
休みの日には草花の苗を作り、お客さんに売ります。

なかなか才覚のある女の人です。

凍った川をシャベルできれいにしてスケート遊びを楽しみ、
スケート仲間と結婚したブライディさんは
シャベル一本持って夫と農場を作り始めます。

子どもが生まれ、納屋が火事になり、と
アメリカの子どもにとってはこれは歴史なのですが、
それを、シャベル一本で!
表現してみせた、この著者はとても腕がいい。

ただし、
ついている挿絵(版画ですが)が日本人好みではないので、
そのまま書架に置いとくだけでは
子どもたちは持っていってくれないでしょうから、
読んでやる必要があります。

この女一代記は
日本の子どもにはまだわからないだろうな、と思い
(アメリカの歴史を知らないと
 船に乗ってやってきた、というのが
 どういうことなのかわかりませんから)

いままではもっぱら大人に読んでいたのですが、
いまの一年生ならわかるかも、とふと思って
ある学校で試してもらいました。

そうしたら、みんなしん、として聞いてくれたのだそうです。

去年の話なので、いまの二年生ですね。 
でも1学年上の子どもたちは聴けなかった……。
やっぱりそこらへんで時代が変化したのだな、と思います。

なのでそれ以下の年代のお子さんには、使える本が突然増えました。

特にご家庭なら、
これはこういうことよ、と説明しながら読んでやることもできるので、
本当にいろいろな種類の本が使えるようになりました。



(3)「でっかいでっかいモヤモヤ袋」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(3)

今日の絵本は、「でっかいでっかいモヤモヤ袋」
(アイアンサイド作・ロジャース絵、そうえん社、2005年)




いままではくったくなく暮らしてきたのに
思春期に入ったジェーンの背中には
いつの間にか大きなモヤモヤ袋が貼りつくようになりました。


何をしてもいなくなってくれない袋に疲れ果て、ジェーンが泣いていると、
お隣のおばあちゃんが、どうしたの?と言ってくれます
(親と教師はなんにも気がついていません)。


理由を話すと、
「それなら袋から出しましょうよ」というおばあちゃんに、
ジェーンは青くなって
「そんなことしたら大変なことになっちゃう……」というのですが、

おばあちゃんは笑って
「大丈夫、コツはね、誰かと一緒に出すこと、一つずつ出すこと」といってくれます。


で、二人で整理してみたら、
大半はお日様に当てたら消えてしまい、
他人のもやもやは本人に返してみたら
(パパのもやもやはパパに、ママのモヤモヤはママに)
みんな消えちゃった、という、イギリスの精神科医のかたが書いてくれたお話です。


出たときに六年生に読んでやると、
みんな息を止め、口を開けて手を握りしめて聴きました。 
そっかぁ とつぶやいた男子もいて、
これは必要な本だと、毎年読んでいたのですが、

そのうち五年生にも読めるようになり、
四年、三年、と下がってきて、
いまではなんと、一年生にも読んでやれるようになってしまいました。


一年生もしん、として聴き、やっぱり、そっかぁ、とつぶやく子がいます。


大人は子どもが問題を抱えていると認めたくないかもしれませんが、
現実に問題は存在していて、
大人は当事者ではないからそんなものはない振りができますが、
子どもは逃げることはできません。


正直、一年生にそこまで真剣に聴かれると
それは切ないなぁ、とは思うんですけど、
苦しがっているのなら呪縛をはずすハウツウは必要でしょう。


イラストが日本人好みではない本なので、
読んでやらなければ子どもたちは自分からは持っていきません。

もう自分で読めるようになったでしょう?
だから一人で読んで、ではなく、
信頼している大人に読んでもらっていろいろ言い合う濃密な時間を過ごすほうがいい、

そういう本もあるのです。




7日間ブックカバーチャレンジ7日目:「文化人類学、その他」

#7日間ブックカバーチャレンジ(7)
これは、「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」だそうで、
参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿するというもの。
本についての説明なしで表紙だけの画像をアップし、
毎日1人のFacebook友達をこのチャレンジに招待します。

〜・〜・〜・〜・〜

7日間ブックカバーチャレンジ
最終日は「文化人類学、その他」です。

これまで、主にサブカルと児童文学を語ってきましたが、
歴史や、文化人類学や、哲学や、様々なエッセイなども好きです。

書影は、中沢新一先生の「カイエ・ソバージュ」(全5巻)です。

人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1) (講談社選書メチエ) - 中沢 新一
人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1) (講談社選書メチエ) - 中沢 新一

熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ) - 中沢 新一
熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ) - 中沢 新一


巻を追うごとに、どんどん難しくなりましたが。
めちゃくちゃ面白かったです!


内田先生の本は、どれも面白いけど、「最終講義 生き延びるための七講 」と、
今年でた「サル化する世界」をあげたいです。

最終講義 生き延びるための七講 (文春文庫) - 内田 樹
最終講義 生き延びるための七講 (文春文庫) - 内田 樹

サル化する世界 - 樹, 内田
サル化する世界 - 樹, 内田

さて、どんな感じか、ブログを読んでもらおうと思ったのですが、
あまり書いてないことに気付きました。💦


内田先生と、中沢先生の著書に言及した記事を、以下にリンク貼りました。
ご興味があれば、お読みください。

「和田薫さん&日本音楽集団のコンサート」
 → https://marinonnette.at.webry.info/200709/article_1.html

「ヴォイス」 ル・グイン著
 → https://marinonnette.at.webry.info/200808/article_7.html

「『大津波と原発』内田樹と中沢新一と平川克美の鼎談の書籍化。
 → https://marinonnette.at.webry.info/201111/article_12.html

「ひとりでは生きられないのも芸のうち」内田樹
 → https://marinonnette.at.webry.info/200804/article_6.html?1588653126

「先生はえらい」 内田樹著 ちくまプリマー新書 2005年
 → https://marinonnette.at.webry.info/200708/article_5.html?1588653396 

「下流志向」 内田樹著 講談社 2007年
 → https://marinonnette.at.webry.info/200707/article_3.html?1588653581


皆さまが、運命の一冊・お気に入りの一冊・癒しの一冊と出会えることを祈って!

(FBではないので、バトンはありません)

(2)「ペンギンきょうだいシリーズ」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(2)

今日の絵本は「ペンギンきょうだいシリーズ」です。

「ペンギンきょうだい れっしゃのたび」 2007年
「ペンギンきょうだい ふねのたび」 2011年
「ペンギンきょうだい そらのたび」 2012年
「ペンギンきょうだい バスのたび」 2015年
  工藤ノリコ作 ブロンズ新社




お姉ちゃん、ペンちゃん、ギンちゃんの三人が、
子どもだけで電車、船、飛行機、バス、に乗り、
おじいちゃん、おばあちゃん、おじちゃんのうちに遊びに行く話です。

出たときには小学生が楽しめる本だったのですが
(そしていまでも楽しみますが)
いまは2歳くらいから読める本になってしまいました。

素晴らしくよくできているシリーズで、
シンプルながら必ず起承転結があり、
美味しいお昼ごはんがあり、
そうして全然文章にはなっていませんが、
いたるところに“読む絵”があります。

例えば空港で勝手に遊びにいっちゃったギンちゃんを探していると、
ベンチに座っていた知らないおじさんも一緒に探してくれていたり、
そんなこと一言も言ってないけど、
お姉ちゃんのリュックに入ってたのは
おばあちゃんへのお土産だったんだ、とわかったり。

ストーリーは、もうわかってしまっていても
何度も繰り返して読むのに耐える強さがあり、
読み返すと新しい発見があって、
繰り返し読みをするこの時期に最適なシリーズです。

4冊あります。
また描いてくれないかな。 三人ともちょっと大きくなって。

           (by  赤木かん子)



7日間ブックカバーチャレンジ6日目:「ファンタジー」


これは、「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」だそうで、
参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿するというもの。
本についての説明なしで表紙だけの画像をアップし、
毎日1人のFacebook友達をこのチャレンジに招待します。
〜・〜・〜・〜・〜

本について語らないで書影だけ載せる、というのも面白いですが、
好きな本については、いろいろ語りたくなってしまうので、
それは、リンクで飛ばしました。
気が向いたら、お読みください。

〜・〜・〜・〜・〜
では、
6日目は「ファンタジー」です。

今日ご紹介したい作家さんは
日本から、荻原規子先生、上橋奈穂子先生、
海外は、アーシュラ・ル・グイン、マーガレット・マーヒ—、パトリシア・マキリップです。

書影は、荻原先生の「RDG レッドデータガール」です。
左は、酒井駒子さんの装画(単行本と角川文庫)。
右は、KADOKAWAスニーカー文庫の岸田メル氏の装画です。

「RDG」は、2013年にアニメ化されました。
岸田メル氏は、その時のキャラデザ。
清楚で可憐な泉水子ちゃん、深行くんもカッコよくて、最高でした!
(そのアニメの監督を、うちの夫がさせていただきました。)

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以下は、ブログ記事です。
ご興味があれば、ぜひお読みください!

皆さまが、運命の一冊・お気に入りの一冊・癒しの一冊と出会えることを祈って!

◎荻原規子
 「RDG 5 レッドデータガール 学園の一番長い日」

 「RDG5 レッドデータガール 」 (ネタバレ、注意!)

 「RDG設定資料集」

 *アニメ「RDG」」公式ホムペより、荻原規子先生×篠原監督 対談インタビュー


◎上橋菜穂子  
  上橋作品についてのブログ

 「物語のかなた 上橋菜穂子の世界」藤本英二
   https://marinonnette.at.webry.info/201005/article_14.html
  
 「ナルニア国物語」映画化記念講演&トーク 上橋菜穂子VS金原瑞人


◎アーシュラ・ル・グイン
  ル・グインは、最初にSF作家として知りました。
 「闇の左手」とサンリオ文庫の「辺境の惑星」が好きだった。
  ファンタジー作家としては、やはり「ゲド」ですが、あえて違う作品を!

 『ギフト』(注:記事最後にネタバレ部分含む)

 「ヴォイス」

  清水眞砂子先生、講演会


◎マーガレット・マーヒ—
   マーヒ—で一番好きなのは「目覚めれば魔女」なんですが、
   ブログ書いてませんでした! なんてこったい。

  「錬金術」


◎パトリシア・マキリップ
 「妖女サイベルの呼び声」は、一般的にはあまり知られてないんですが、
  ファンタジー愛好者の間では有名な作品で、熱心なファンがいます。
  岡野玲子のコミカライズ「コーリング」は、芸術品です。



今、各地の公共図書館も閉館中で、
おもしろそう!と思った本を「借りる」ことができません。
なので、ネットの古本屋さんで買える本なら嬉しいかな、と思い
少し古い本をチョイスしました。

でも、皆さんにお願い。
古本屋さんで買って読んで、気に入ったら、
その作家さんの新刊は、ぜひ書店で買ってくださいね。

(FBではないので、バトンはありません)

(1)「きんようびはいつも」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(1)

絵本 「きんようびはいつも」 ダン・ヤッカリーノ作・絵 ほるぷ出版 2007年



金曜日は特別な日。
なぜかというと、金曜日の朝だけは
お父さんと近くのダイナー(食堂です)に行って、
二人で朝ごはんを食べるからです。

一週間のうち、その一時間だけは
お父さんを独り占めして話したいことを話せるので、
息子はそれをとても楽しみにしています。

大金をかけなくても子どもを幸福にすることはできます。
このアイデアを思いついた優しいお父さんに脱帽……。
         (by  赤木かん子)




赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」インデックス

突然ですが、
わたしの師匠の赤木かん子さんが、
親子で楽しめる絵本を、毎日紹介するコーナーが始まりました!

このページはインデックスです。
どんどん追加していきますので、
好きなページに飛んでくださいね!


(27)「ベントリー・ビーバーのものがたり」 → こちらから

(26)「ちいさなこぐまのちいさなボート」 → こちらから

(25)「ちいさなつきがらす」 → こちらから

(24)「からすたろう」 → こちらから

(23)「とびきり おかしな マラソンレース」 → こちらから

(22)「にわとりのおっぱい」 → こちらから

(21)「ちいさいおうち」 → こちらから

(20)「ストライプ たいへん! しまもようになっちゃった」 → こちらから

(19)「お父さんが教える 作文の書きかた」 → こちらから

(18)「行きたい高校に行くための勉強法がマンガでわかる 中学一冊目の参考書」 → こちらから

(17)「ロンと海から来た漁師」 → こちらから

(16)「親指こぞうニルス・カールソン」 → こちらから

(15)「くまのコールテンくん」 → こちらから

(14)「津波!! 稲むらの火 その後」 → こちらから

(13)「50点先生と27人の子どもたち」 → こちらから

(12)「ねずみとおうさま」 → こちらから

(11)「地球のてっぺんに立つ!エベレスト」 → こちらから

(10)「赤いカヌーにのって」 → こちらから

(9)「きみの家にも牛がいる」 → こちらから

(8)「ZOOM」 → こちらから

(7)「耳の聞こえないメジャーリーガーウィリアム・ホイ」 → こちらから

(6)「おこだでませんように」 → こちらから

(5)「大森林の少年」 → こちらから

(4)「ブライディさんのシャベル」 → こちらから

(3)「でっかいでっかいモヤモヤ袋」 → こちらから

(2)「ペンギンきょうだい」シリーズ  → こちらから

(1)絵本「きんようびはいつも」 → こちらから














7日間ブックカバーチャレンジ5日目:「ライトノベル(ラノベ)」

これは、「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」だそうで、
参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿するというもの。
本についての説明なしで表紙だけの画像をアップし、
毎日1人のFacebook友達をこのチャレンジに招待します。

〜・〜・〜・〜・〜

本について語らないで書影だけ載せる、というのも面白いですが、
好きな本については、いろいろ語りたくなってしまうので、
それは、リンクで飛ばしました。
気が向いたら、お読みください。


では、
5日目は「ライトノベル(ラノベ)」です。

もともとSFやファンタジーが好きだったので、
いわゆる「文学」とは違う「サブカル」が大好きです。
最初に「はまった」ラノベは、
神坂一の「スレイヤーズ」シリーズでした(古っ!)
(スレイヤーズは、アニメも面白かったんですよ!)

その後、世紀をまたいで(←大げさ・笑)
いろいろラノベを読んできましたが、
その中でも厳選した「わたしの好きな乙女系ファンタジー」をご紹介したいと思います。

どのシリーズも完結しております。

どのシリーズも読み出したら止められません!

ぜひゆっくりお時間のある時に、どうぞ!(って今じゃん!)

リアル書店も図書館もお休みなので、ネット書店かネット古本屋さんで探してみてください。

皆さまが、運命の一冊・お気に入りの一冊・癒しの一冊と出会えることを祈って!


書影は、「身代わり伯爵」シリーズ(清家未森著 角川ビーンズ)です。
全26巻、堂々完結してます!

身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫) - 清家 未森, ねぎし きょうこ
身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫) - 清家 未森, ねぎし きょうこ


以下は、シミルボンに書いたご紹介記事です。

「わたしの好きなラノベ系ファンタジー」

 ご紹介しているのは、以下のシリーズ。
 「おこぼれ姫シリーズ」石田リンネ著 KADOKAWA/エンターブレイン
「恋する王子」シリーズ 小椋春歌著 ビーズログ文庫
 「(仮)花嫁のやんごとなき事情」シリーズ 夕鷺かのう著 ビーズログ文庫
 「彩雲国物語」シリーズ 雪乃紗衣著 角川ビーンズ文庫
 *「デルフィ二ア戦記」茅田砂胡著 中公文庫
 *「伯爵と妖精」谷瑞恵著 コバルト文庫
 *「魔女の結婚」谷瑞恵著 コバルト文庫
 *「身代わり伯爵」シリーズ 清家未森著 角川ビーンズ
(「*」がついているのは、レビューへのリンクがあります)


また、バトンはわたしますが、ご迷惑ならスルーしていただいてもかまいませんし、
すぐではなく、ご都合のいい時に受け取ってくださっても嬉しいです。
よろしくお願いします。
(FBではないので、バトンはありません)

「下流志向」 内田樹著 講談社 2007年

(元記事:2007-07-25 )

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち/内田 樹

¥1,470
Amazon.co.jp

随分前に話題になりベストセラーになった本。
ちょっと出遅れて図書館に予約したら、117人待ち。
先日、順番が回ってきたので、遅ればせながら読了。

すご~く面白かった!!
ひょっとしてまだ読んでらっしゃらない方がいたら、
ぜひぜひ読まれることをおすすめします。

日頃、
なんだかな~(-_-;) とか、
なんでそうなるかな~? とか思って、
ふに落ちなかったり、
なんとなく気持ち悪かったりしたことが、
見事に説明されていて、
なるほどそうだったのかー!! と納得。

もちろん、この本の論は、
社会現象を説明するいろいろな切り口の一つで、
これだけが正解というものではないだろうが、
とても斬新で面白い切り口だと思った。

努力して学ばないという態度が、
消費主体として自己を確立した子どもたちにとっては
しごくまっとうで理にかなった態度だ、という指摘は目ウロコ!!

家庭の中での「不快貨幣」とか、
「三方一両損」というリスクヘッジの知恵とか、
なぜ「ホリエモン」が若者に人気だったのかとか、
「スター・ウォーズ」における師弟関係の話とか、
興味深く、勉強になる話が満載だった。
中でも、「学び」のダイナミズムについての論が面白かった。

わたしと前後して夫も読み、
二人で大いに話が盛り上がった。
で、
あっちもこっちも面白かったので、
結局、一冊買おう、ということに。
せっかく5ヶ月も待って図書館でかりたんだけどね。(^-^;)


「先生はえらい」 内田樹著 ちくまプリマー新書 2005年

(元記事:2007-08-11)

内田樹、マイブームです。
実は、この本、前から知っていました。
でも、タイトルを見て、
「先生はえらいんだ、だから尊敬しろ」とか押し付けられるのはまっぴらご免!
と思って敬遠していました。
ところが、この前読んだ「下流志向」がとっても面白かった、かつ
そこでも触れられていた「師匠とは?」ということについての本らしい、
ということで、読んでみました。
すっごく面白かったです!!

先生はえらい (ちくまプリマー新書)/内田 樹

¥798
Amazon.co.jp

『恋愛が誤解に基づくように、師弟関係も本質的には誤解に基づく』(本文p18)

『人間の個性というのは、言い換えれば、「誤解者としての創造性」です。あるメッセージを他の誰もそんなふうに誤解しないような仕方で誤解したという事実が、その受信者の独創性とアイデンティティを基礎づけるのです』(p151)

『コミュニケーションはつねに誤解の余地があるように構造化されている』(p109)

『コミュニケーションの目的は、メッセージの正確な授受ではなくて、メッセージをやりとりすることそれ自体ではないのでしょうか?』(p103)

中高生を対象として「ちくまプリマー新書」の一冊なので、
ほ~、へ~、なるほど~、と感心したり驚いたりしながら、
サクサク読めて、面白い!!

沈黙貿易の話や、
自陣のゴールにボールを蹴り込むことで得点する「裏サッカー」の話、
能楽の「張良」の話など、どれも面白かったけど、
個人的に一番面白かったのは、村上春樹の「うなぎ説」。
もう、大ウケでした!!

村上春樹が言うには、
小説が成立するためには、
作者と読者の他に「うなぎなるもの」が必要なんだそうです。

『いや、べつにうなぎじゃなくてもいいんだけどね。たまたま僕の場合、うなぎなんです。(中略)自分と読者との関係にうまくうなぎを呼び込んできて、僕とうなぎと読者で、三人で膝をつき合わせて、いろいろと話しあうわけですよ。そうすると、小説というものがうまく立ち上がってくるんです・・」(p64)

うなぎってとこが、ミョーに可笑しみがあります。

わたしなら・・うーん、なんだろ??
皆さんなら、何を召喚します?
・・・・って、そういう話じゃない??


「ひとりでは生きられないのも芸のうち」内田樹

(元記事:2008年4月8日)

「下流志向」以来、我が家で人気の内田先生。
ブログに書かれた文章の再編集、という本を読んだ。

「ひとりでは生きられないのも芸のうち」内田樹 文芸春秋 2007年

ひとりでは生きられないのも芸のうち


家事の合間にちょこっと「まえがき」だけ読んでみたら、
これが、もう抜群に面白い。

『私たちの社会のさまざまなシステムを機能不全に陥らせているのは、この「ちゃんと仕事をしてくれる人がどこかにいるはずだ」という無根拠な楽観です。「誰かがちゃんとシステムを管理してくれちえるはずだ(だから、私はやらなくてもいい)」という当事者意識の欠如がこの「楽観」をもたらし、それがシステムの構造的な破綻を呼び寄せています。』(本文12p)

「当事者意識の欠如」という言葉に、思わず膝を打ってしまった!

世の中のことについて、
「それ、なんか違うんじゃないのかなあ」「それじゃ、マズイんじゃないかなあ」
という不満というか、不安というか、違和感を、
なんとなくモヤモヤと感じたりするのだが、
「何が違うの?」「どうマズイの?」と言われると、うまく説明できない。
うまく説明できないので、ますますモヤモヤする。

それを、ウチダ先生は、「ここがオカシイよね」と指摘して、
何故マズイのか、スパッと説明してくれる。

なるほどな~!と感心したり、
あ、そうだったのかあ!と目を開かされたり、
そこまで言っちゃいますか!と苦笑いしたり、ともかく、面白い。

雑誌「Can Cam」の「めちゃモテ」戦略についての考察とか、
「夢の少子化対策」とか「キャリア教育論」とか、「与ひょうのロハス」とか、
爆笑しつつも、ふと背筋が寒くなる、という感じ。

最後の「あなたなしでは生きてゆけない」という文章は、
人間にとって、「交換」と「贈与」の重要性について触れている。
この「交換」と「贈与」は、
今ちょうど「終章」を読みつつある、中沢新一先生の
「愛と経済のロゴス(カイエ・ソバージュ3)」のテーマでもあり、
ちょうど響きあうかのようなタイミングの良さで、
一瞬「カイエ・ソバージュ」のまとめを読んでいるかのように錯覚した。

ちょっと面白い体験だった。



ひとりでは生きられないのも芸のうち