(4)「ブライディさんのシャベル」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」(4)

今日の絵本は、「ブライディさんのシャベル」
(コナー作・アゼアリアン絵、BL出版、2005年)



メイフワラー号のような移民船に乗って、
たった一人でアメリカへやってきた若い娘ブライディさんは、
出かけるときに人形や時計ではなく、
一本のシャベルを選んで持っていきます。

帽子屋に仕事と部屋を見つけたブライディさんは、
休みの日には草花の苗を作り、お客さんに売ります。

なかなか才覚のある女の人です。

凍った川をシャベルできれいにしてスケート遊びを楽しみ、
スケート仲間と結婚したブライディさんは
シャベル一本持って夫と農場を作り始めます。

子どもが生まれ、納屋が火事になり、と
アメリカの子どもにとってはこれは歴史なのですが、
それを、シャベル一本で!
表現してみせた、この著者はとても腕がいい。

ただし、
ついている挿絵(版画ですが)が日本人好みではないので、
そのまま書架に置いとくだけでは
子どもたちは持っていってくれないでしょうから、
読んでやる必要があります。

この女一代記は
日本の子どもにはまだわからないだろうな、と思い
(アメリカの歴史を知らないと
 船に乗ってやってきた、というのが
 どういうことなのかわかりませんから)

いままではもっぱら大人に読んでいたのですが、
いまの一年生ならわかるかも、とふと思って
ある学校で試してもらいました。

そうしたら、みんなしん、として聞いてくれたのだそうです。

去年の話なので、いまの二年生ですね。 
でも1学年上の子どもたちは聴けなかった……。
やっぱりそこらへんで時代が変化したのだな、と思います。

なのでそれ以下の年代のお子さんには、使える本が突然増えました。

特にご家庭なら、
これはこういうことよ、と説明しながら読んでやることもできるので、
本当にいろいろな種類の本が使えるようになりました。



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