(20)「ストライプ たいへん! しまもようになっちゃった」:赤木かん子の「親子で読もう!今どきの絵本のおすすめコーナー」

今日の絵本は、
「ストライプ たいへん! しまもようになっちゃった」
(デヴィッド・シャノン作  らんか社 1999年)


ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった - デヴィット シャノン, David Shannon, 清水 奈緒子
ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった - デヴィット シャノン, David Shannon, 清水 奈緒子


子どもの本の中にはときどき、
私が勝手に“ストレンジャー”と名づけている人が出てくるタイプがあります。

困っている子ども(主人公ね)のところへ、
見知らぬ他人(ここが大事。親じゃないのがみそ)がいきなりやってきて、
ドカン!
と一気に解決して去っていく、というもので、
ストレンジャーは必ず去らなくてはなりません。

去らないと、その子の成長をそこでストップさせてしまうからです。

この「ストライプ」は
1990年代アメリカのトップスターだった(今でもか)
デイビッド・シャノンの代表作です。
キモかわいい系のハシリの作家さんです。

本当はリマ豆が好きなのに、みんなに笑われると思って
キライだわ、と言ってしまった女の子が
全身しましまになる病気にかかる……。

両親は全く役に立たず、
学校と来ては校長が、
学校に来ないでくれ、他の子に移るといけないから、
と電話をかけてくる始末……。

絶望したところへ小さな可愛らしい魔法使いのおばあさんが来て、
リマ豆をさしだすのですが、

みんなになんと言われてもいい、私はリマ豆が好きなんだから!
と食べたとたんにしましまが消える、という、
なんとも意味深な話です。

日本でもこの15年間、
読んでやって当たらないクラスも学年もない、
特に同調強制の強い日本の子どもたちには
思い当たるふしが多々あったようで、
みんな、息を止めて聞いていたものです。

当時の大人はこの絵を気持ち悪い、といって
とても嫌がったものですが、
いまの30代、40代はそんなことないでしょう。

いまの一年生あたりは、たんに、ふ〜ん、といって
聞くだけかもしれませんが、
一度読んでやるのも悪くないと思います。

他の人の顔色ばかりうかがって、
自分は本当はどう感じているのかわからなくなってしまうのは
違うよね、という確認は
しといたほうがいいように思いますので。




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