2019年5月18日川島隆太先生「子どもの脳の発達と読書」受講メモ 他

「AIに負けない子どもを育てる」に興味を持ってくださったお母さんがいらしたので、
川島先生のお話もご紹介します。

川島隆太先生は、東北大学の加齢医学研究所の所長。
ニンテンドーDSの「脳トレ」の監修者。
去年、「スマホが学力を破壊する」という本を出して、話題になりました。



「スマホが学力を破壊する」は、
東北大学と仙台市教育委員会が平成23年から共同で行っている、
児童生徒の学力テストと生活習慣や学習習慣についての追跡調査の解析です。

中は、調査結果がグラフになっていて、
算数が苦手はわたしは、ちょっと読みにくいかな、と思ったのですが、
読み出すと、驚愕の事実の連続で、一気読み!

衝撃の内容は、ぜひ本を読んでいただきたいのですが、
ほら、帯に書かれています。
「スマホをやめるだけで、偏差値が10上がります」

さて、この先生の講演を、学校図書館協議会が5月に開いてくれました。
川島先生、とってもお話が上手で、すごく面白かったです!

その時の自分用のメモから、興味深かったところを、
以下にピックアップします。

〜・〜・〜・〜・〜

2019年5月18日  川島隆太先生「子どもの脳の発達と読書」受講メモ
              全国学校図書館協議会 学校図書館実践講座

先生の研究 = ブレインマッピング = 脳の地図を作る。
近年、検査技術の発達で、新しい発見が続々。

**読書の大切さ**

・活字を読む = 何度やっても右脳も左脳も強く反応
  *特に音読は、脳の全身運動

・読書は、「想像力」の脳を刺激する。 
  *読書をする子は、大脳白質が左半球で発達。

・睡眠時間が確保されていて、読書1時間以上が望ましい(家庭学習30分でも)
  *本を読んでいるだけで、能が発達して、勉強ができるようになる

○読み聞かせの力 = 親子の心と心の触れ合い。
 ・本を読んでいるのに、「心の脳」が働く。 心から心に伝える。
   
 ・聞いている子どもの前頭前野は働かない。
    → 辺縁系が活動。感情・情動に関わる脳。健全な脳を育てる。

○山形県での実験によってわかったこと 
  子どもの緊急避難基地 = 親子の愛着関係によって形成される。
   集団保育のストレスを受けても、緊急避難基地があれば、ストレスをリセットできる。     
   (家庭の中で「王様」だった子どもも、集団保育の中では「平民」。ストレスを受ける)
  ところが、高度情報化社会で、親は忙しい。

○親子関係が良くなれば、子育てストレスが軽くなる
   (子どもが悪い子なのは、親の注目をひきたいから)   
 ・語彙力・理解力 = 子どもの言語能力が上がる
 ・子どもの問題行動が減る。
 ・親子ストレスの減少。
 *読み聞かせによって、親子の愛着関係が良くなる。
  読み聞かせの時間が増えると、親のストレスが下がる。
 ☆まず、読み聞かせをいっぱいしよう!

○音読 = 脳トレ
  ・音読の早読み=脳の活動を上げる
  ・様々な認知力アップ
  ・大脳皮質の体積が増加 = 神経細胞が増加


**子どもの脳の発達を阻害するスマホ**

○スマホの影響
  ・子どもたちの脳の発達が止まる = 正常発育しなくなる
  ・自尊心が低く、不安・抑鬱傾向が強い
  ・共感性や情動制御能力が低い

   スマホを道具として使う子 = 1時間未満でやめられる。
   1時間以上使う子 = スマホを使うために時間を作り出す(何の時間をけずるか?)

○仙台の調査の結果からわかること 
 ・スマホを1時間で止められる子 = 5〜10%
 ・スマホを1時間以上使う子 = 9割 
       → 努力をしても身に付かない・努力が報われない
         脳の発達が阻害されている? 
  *スマホはあくまで道具
  *読書は、脳のデトックスになり得るかも。

 ・読書に集中するなら、道具は紙でもタブレットでも良い。


○なぜスマホが悪いのか
 ・集中している時の「割り込み = スイッチング」が悪い。
  スイッチングがおこらないような環境が良い。  
 ・韓国=IT立国  → 大失敗したのは有名
 ・読書 = 活字を読む = 脳が働く

○「聞く」ときも、脳は少しは働く。
 ・能動的な行為は脳が働く ← 受動的な行為は脳は働かない
 ・聞くだけでなく、質問して答えるなどすると、脳が働く。

○本を読むのが苦手な子には?
 ・本を読むためには、長時間の集中力・記憶力が必要
 ・読むのが苦手な子は、短い分量(ex:短歌・詩)からはじめて、徐々に増やす
      
                
〜・〜・〜・〜・〜 講演メモここまで   

「AIに負けない子どもを育てる」で新井先生がこんなことを書いてらっしゃいます。
『前著「AI vs 教科書が読めない子どもたち」を読んで、
「我が校では手作りのRSTを毎日生徒に解かせて、読解力向上に取り組んでいます」
という学校や自治体が現れたが、それは完全に間違っています!』

テストや問題を解かせるのではなく、
それ以前の、「脳」を育てることを考えなくてはならない、ということのようです。
どうすればいいのか?

「AIに負けない子どもを育てる」の新井先生も、
「スマホが学力を破壊する」の川島先生も、
「メディアにむしばまなれる子どもたち」の田澤先生も、
おっしゃっていることは同じです。

乳児・幼児・そして小学校時代に、
絵本の読み聞かせやわらべうたで、親や保育者と心を通い合わせること、
物語やごっこ遊びで、想像力を働かせ夢中になって遊ぶこと、
外遊びで、風や水や土を感じること、身体を使って遊ぶことの大切さ。

お母さん、お父さん、子どもに関わる大人の皆さん、
子どもと遊ぶ時に、スマホを見ながら生返事をしている場合ではありません。
スマホはポケットやバッグにしまって、目の前の子どもを見てください。
子どもの声を聞き、子どもと一緒に感じたり遊んだりしてください。

でもそれは、ママだけがやらなくてはならないことではありません。
24時間子どもだけの相手をしていると、普通の大人はしんどいです。
ママとパパ、そしてババやジジも、チームになってください。
そして、ママが一人になって、ほっとできる時間も、たまには、
パパや家族が確保してあげてくださいね。




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