「かあさんの いす」ウィリアムズ作 あかね書房 1984年

先日、市内の民間学童で、絵本を読ませていただきました。
14人の子どもたちの半分以上は1年生。
何がいいかなぁ、と迷いながら持っていった本は、
結局全部読んで、おおむね好評でした。

「それ、知ってる!」
「ヨシタケシンスケの絵本、もっとないの?」
「パンダ銭湯だ!」
「それ、保育園で読んでもらった」
「こっちが好き」
などなど、まあ、反応のにぎやかなこと!
ヨシタケシンスケと、tuperatuperaは、やはり人気です。

でも、このお客さまたちは、
少し古い絵本も、結構長いお話しも、
はじまったら、静かに聞いてくれました。
お陰様で、わたし自身もすごく楽しい時間でした。

その中で、一冊、ちょっと古いし、読むところが多いんだけど、
さて、聞いてくれるかな? と思いながら、持っていった絵本が、
「かあさんの いす」です。

赤木かん子さんに教えてもらったリストの中にあった本で、
子どもはどんな反応するんだろう、とちょっと実験の気分。

そしたら、まあ、最初から最後まで、だれることなく、
しーんと食い入るように聞いてくれました。
年齢差もあるのに、一人もよそ見をしません。
最後の絵をゆっくり見せて、
(おばあちゃんと母さんとわたしが三人で、
 ばらのもようの椅子にすわっている絵)
絵本を閉じると、
ほ〜っと、安心したように息を吐いて、
子どもの心が現実に戻ってきました。

読んでいたわたしが、すごい!と感動しました。

ヨシタケシンスケの絵本では、こんなことはおこりません。
ヨシタケさんも、tuperatuperaさんも、
とっても面白くて、子どもは大好きなんですけどね。

不思議な魅力だなぁ、と思いました。

特別な力を持ったヒーローや、魔法が使える魔女や、
お化けや妖怪が出てこなくても、
すごいお金持ちや、スーパースターが出てこなくても、

いやむしろ、そういう現実ばなれしたことに惑わされず、
普通の人の日常におこる、災難と幸福を、
子どもの「わたし」の一人称で、感情を昂ぶらせることなく、
でも、生き生きと語る、文章と絵の魅力。

ああ、そうなのか、
こういう物語を、この子たちは欲しているのか、と
ぞくぞくと「肌で感じる」体験をさせてもらいました。

この絵本を教えてくれた師匠に感謝です!


かあさんのいす (あかねせかいの本 (8))
かあさんのいす (あかねせかいの本 (8))

〜・〜・〜・〜・〜

赤木かん子さんの「文学の系譜」次回のテーマは「絵本」です。
「かあさんの いす」にも触れられるかもしれません。

赤木かん子さんの講座
9月8日 10:00〜12:00 文学の系譜「絵本」
     14:00〜16:00 自然科学の本の使い方
場所:西国立放課後デイサービスかりゆーし
  地図 → https://yuimaru-maru.com/教室紹介/
受講料:午前午後通しで5000円
   (午前だけ、午後だけだと2800円?だったかな)

*通しでいらっしゃる方は、お昼を持参してください。
 かりゆーしの周辺は住宅地なので、お店はありません。
 一番近いコンビニは、徒歩5分くらい? なので、そこでも買えます。

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