子どもが学校に行けない(行かない)時、親はどうすればいいの?

ちょっと相談されたので、改めて考えてみました。

いつもは、「不登校の親の会」の世話人として、
参加してくださった方の悩みをうかがって、
「そうだよね~」「つらいよね~」「心配だよね~」と共感して、
日々の生活面や、不登校の先の進路のこととか、おしゃべりするわけですが、

「受験生なのに、身体症状が出て学校に行けないけど、
 病院で検査すると原因不明。
 親も心配でたまらない、どうすれば?」と相談されました。


我が子が学校に行かなくなった時、
(「行きたくない!」と言う場合も、
 言わないけれど、体調が崩れて行けない場合も)

親は、
「行かなくていいよ」と言ってあげたほうがいいのでは?と思ったり、
「でも、ちょっと休んでそのままズルズルと不登校になったらどうしよう?」と思ったり、
「励ませば、行けるんじゃないかしら?」と思ったり、
いろいろ考えたり迷ったりするわけですが、

東洋経済オンラインに、不登校新聞の、こんな記事が載っています。
『子どもが学校を休むのは「本当の限界」です』
 → https://toyokeizai.net/articles/-/276565

(不登校新聞のHPはこちら
  → https://futoko.publishers.fm )

この記事のとおり、「本当の限界」なんだと思います。
ちょっと頑張って行けるものなら、すでに行ってる。
頑張って行けないくらい「限界」だから、行けないし、身体症状にでるのです。

そこを、親は見誤ってはいけないと思います。

子どもの「限界」「辛さ」に向き合うと、
「このまま不登校になったらどうしよう?」
「不登校になって、この子の将来はどうなるのだろう?」
という「親の不安」が大きくなります。

その「親の不安」を抱えるのが辛くて、
つい、子どもの「辛さ」を勝手に割引して、限界の子どもに
「もうちょっと頑張ってみよう」なんて言っちゃったりするんですよ。

それはもう、言う人のほうが大多数だと思います。
全く言わない人は、珍しいんじゃないかしら?

あの手この手でなだめすかして、
時には怒り、時には泣き落として、子どもを学校に行かせようとするのが、普通だと思います。

わたし自身もそうでした。

でも、やがて、子どもが全く動けなくなる時が来て、
やっと、親は諦めて「学校に行かなくてもいいよ」と言えるのかもしれません。

もしくは、
親の態度を見て、子どもの方が諦めて、
自分の辛さを押し殺して、登校するようになるかもしれません。
でも、その場合、やがて再び行けなくなるし、
今度こそ、本当に心身を壊して、回復に途方もない時間がかかるようになるかもしれません。

学齢期は「不登校」と呼ばれますが、
大学でも「不登校」と言うのかしら?
就職したあとなら、「引きこもり」?

今、親が安心することよりも、
将来にわたって、子どもが安心して自分らしく幸せに生きていけることのほうが大事なはずです。

親は、皆、そう考えているはずなのに、
子そもが学校に行けなくなると、なぜか、そこを忘れちゃうんですよね。



「子どもが学校に行けない(行かない)時、親はどうすればいいの?」

わたしが考えるのは、以下のことです。

その1:「親の不安を子どもに負わせない」

親が不安になって、その不安の原因である子どもに
自分の不安をおっかぶせる、ということはよくおこります。

というか、そうしてはダメなんだ、と思わない限り、
親は自分の不安をダダ漏れさせて、子どもにおっかぶせます。
そのやり方はいろいろです。

 1)子どもを攻撃するタイプ
     なんで、行かないの? 
     みんな行っているのに、行けないなんて情けない!
     あんたが学校に行かないから、わたしはこんなに不安で不幸だ! 
と、子どもを責める親。
情けないのは、親のほうです。


  2)子どもの前で嘆き悲しむタイプ
     直接子どもを攻撃しないけれど、
     子どもの前で、不幸そうな暗い顔をしたり、
     大きなため息をついたり、
隠れたつもりで泣いたりする親。

     確かに親も大変だけど、一番不安なのは子どものはず。
     その子どもを「自分のせいで親が悲しむ」と
     ますます追いつめていることに気付いて欲しい。

  3)大人同士で責任をなすりつけあうタイプ
      子どもの両親で「あの子がこうなったのは、
おまえ・あなたのせい」と喧嘩する。
      祖父母や親戚が、親を責める。
良かれと思って、見当違いなアドバイスをする。
      
どれも、「ダメな親」です。(と、敢えて断言します)

「ダメなんだ」と気付いて、
自分の不安は、ダダ漏れさせないように努力してください。
努力しても、すぐにできるわけではありませんが、
努力なくしては、いつまでも、ダダ漏れして子どもを苦しめるだけです。

努力しても、何度も失敗して「しまった!」と思うことがあります。
でも、努力するうちに、だんだん少しずつ、漏れなくなります。
漏れ出す不安より、子どもに寄せる信頼のほうが、子どもに見えるようになります。


その2:子どもを全力で守り応援する決意をして、子どもに「あなたの味方だよ」と伝える。

どこぞのよそ様のお子様ではありません。
自分の子どもです。自分が守らなくて、誰が守ってくれますか!

まっとうな自己肯定感を持ち、
まわりの友だちや家族と楽しく幸せに暮らせる、
そんな一人の人間として育てるのは、親であるわたしたちの仕事です。

子どものために、例えば、病院を探したり、カウンセラーを探したり、
その子にあう学校を探したり、学校や先生と折衝したり、
いろいろやらねばならないことがありますが、
まずは、「子どもを全力で守り応援する決意」をして、
それを子どもに伝えてあげてください。

お母さんが、お父さんが、
学校や社会の味方ではなく、自分の味方でいてくれる、と信じられることは、
どれだけ子どもの力になるでしょう!

でも、「味方宣言」したら、
一気に不登校がおさまるわけではありません。
むしろ、「試し行動」が増えると覚悟してください。
 
あなたの味方だよ、と言われた子どもは、
本当に味方してくれるのか、あの手この手で親を揺さぶって試します。
「こんなに情けない自分でも、本当に親は見捨てないでくれるのか」を
子どもは試しているのです。
 
ここで、子どもから目を離し手を離したら、ダメですよ。
OKを出し続けてください。
とは言え、危ないことや、人間としてダメなことは、
冷静にダメと言ってください。
子どもの怒りや恨みに巻き込まれないで。

子どもの存在にOKを出すことは、甘やかすことではありません。
子どもが大事なら、
危ないことや、犯罪などが、OKなはずはありません。
でも、学校に行くとか行かないとかは、どうでもいいことです。

子どもは、自己肯定感がたまったら、ちゃんと自分で歩き出せます。
その準備ができていないうちは、
いくら学校に行かせようとしても、行けないし、
たとえいったん行ける時期があったとしても、また行けなくなります。
不登校・ひきこもりは、
高校でも、大学でも、社会人になっても、起こり得ます。
    
 
その3:親は不登校について、勉強してください!

心配なら、ただ暗い顔をしておろおろするだけでなく、
本を読んだり、専門家に相談したりしてください。

お子さんを連れていければいいですが、
お子さんが行きたがらなかったら、親が行ってください。

ただ、専門家・カウンセラー・セラピストは、様々です。
自分とお子さんに合う人をみつけてください。
合わないと思ったらやめて、別の人を探してください。
信頼できるドクターやカウンセラーに出会えますように!


その4:親が心身ともに元気でいられることも大事です。


子どもの前では弱音は吐けないから、どうぞ「親の会」に来てください!

時には、家族に協力してもらって、「一人の時間」を確保してください。
自分の好きなことでリフレッシュする時間は大事です。
親が自分の人生を生き生きと楽しそうに生きてることが、
子どもに対しても何よりのギフトです。
わたしはそう信じます。
(もちろん、親の幸せのために子どもの安心を搾取してはダメですよ)


☆今月23日には、東村山市で田中哲先生の講演会もあります。
 きっと参考になると思います。

 ご案内 
 → https://marinonnette.at.webry.info/201905/article_3.html

 当日の様子
 → https://marinonnette.at.webry.info/201906/article_4.html


☆小平市内で「ぷらっと親の会(不登校の親の会)」を開いています。
 今年度の開催予定は下記のとおりです。

・1学期:7月27日(土)小川西町公民館18:30~20:30 
・2学期:10月25日(金)小川西町公民館14:00~16:00          
・3学期:1月31日(金)小川西町公民館14:00~16:00  
   

「ぷらっと親の会」は、かつて不登校だった二中卒業生の親が世話人になり  
学期に1回、スクールカウンセラーの先生を囲んで開いている「親のための語らいの場」です。
学校を休みがちなお子さんをお持ちの方は、どなたでも参加できます。
(小中学生・卒業生・市内市外問いません)
事前連絡は必要ありません。
どうぞお気軽においでください。




その5:子どもの自己肯定感を育てる、というのはどういうことか

  わたしのつたない経験から書いた過去記事です。 
   → https://marinonnette.at.webry.info/200712/article_5.html



その6:その他、参考になりそうな本・リンクをまとめました

 不登校を理解する本 / 不登校児と親を支援する本
  → https://marinonnette.at.webry.info/201906/article_2.html



その7:うちの不登校体験(小学校~中学校)の記事をまとめました。

*ある不登校娘のドタキャンの歴史(小学校篇)前半

*ある不登校娘のドタキャンの歴史(小学校篇)後半

*ある不登校娘のドタキャンの歴史(中学校篇)前半

*ある不登校娘のドタキャンの歴史(中学校篇)後半

*ある不登校娘のドタキャンの歴史(受験篇)前半

*ある不登校娘のドタキャンの歴史(受験篇)後半

*ある不登校娘のドタキャンの歴史(卒業篇)前半

*ある不登校娘のドタキャンの歴史(卒業篇)後半




今悩んでいる方に、少しでも参考になりますように!

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この記事へのコメント

みやちゃん
2019年06月25日 11:54
久しぶりにブログを読みました。
涙が出ました。
私が今になって思うこと、みんな書いてある。
悩んでる人、苦しい人、ぜひ読んでみて。
次の田中先生の講演録も一緒にどうぞ。
2019年06月25日 16:40
みやちゃんさん、

ブログ主のあでりです。
コメントありがとうございます!
最高の褒め言葉いただいて、とっても嬉しいです♡