「ちーちゃんはちょっと足りない 」阿部 共実作 秋田書店 2014年

「ちーちゃんはちょっと足りない 」阿部 共実作 
  秋田書店(少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!) 2014年

今回ご紹介するのは、マンガです。
これは、なんつーか、かなり痛い。

現代のどこかの街の、どこにでもいそうな中学生の話が、たんたんと進む。
どこの公立中学のクラスにも、一人くらいはいそうな女の子たち。

お勉強はさっぱりでまるで小学生並みだけど、
ま、仕方ないよね、あの子だし、悪気はないんだから、と「おみそ」扱いのちーちゃん。
ちーちゃんと小学校からずっとつるんでいるナツ。
ちーちゃんの言動を面白がりながら、面倒を見たり見なかったりの旭。

この三人の他、クラスの優等生とか、ちょっと不良っぽい子とか、
その他の子とか、ちーちゃんのお姉さんとか、少しずつ描かれる。

短編の連載なので、最初は「まるでお猿みたいなちーちゃん」の話を、
笑っていいのか、どうなのか、ビミョーだなあ、と戸惑う。

話が重なっていくうちに、
少しずつ、「フツーの」「どこにでもいる」という言葉が
だんだん重くなっていく。

。。。とか、説明してもしかたないよなあ。
これは読んでみてください、としか言いようがないかも。

わたしはめちゃくちゃ「リアル」に感じました。

中学生をとりまく閉塞感と希望と、
中学生ならではの責任感とか、不平等感とか、無力感とか。

この作品の
先の見えない、実はどこにもたどりつかないんじゃないか、という不安感とか
すごく「現代的」だと思います。

「今は、そういう時代なのだ。
 そういう時代に、どんな『子どもの物語』を描けばいいのだろう」と
おばさんは、立ち止まって考え込んでしまいましたよ。

こんなのがマンガであったら、もう児童文学いらねーんじゃないの? って感じです。
「児童文学を書きたいと思っているおばさん」という立場からも、とっても痛いマンガでした。





この感じ、児童文学であえていうなら、
「かさねちゃん」に似ているかも、と思いました。

(「かさねちゃんにきいてみな」有沢 佳映著 講談社 2013年
  感想ブログ → http://marinonnette.at.webry.info/201312/article_3.html )


「ちーちゃん」は長女に教えてもらいました。
これを、何の事前知識もなく店頭で拾い上げて買ってくる長女のセンサーもたいしたもんだと思います。
こんなの自分じゃ絶対見つけられないよ~。長女よ、ありがとう!

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