「ラブかストーリー」
えーと、面白かったです。
馬鹿馬鹿しく笑えて、
笑いながらもほろ苦いところもあり、
中学・高校生の男の子におすすめ。
もちろん女の子も楽しめますが、
男子に薦められるラブストーリーって、貴重だと思います。
「ラブかストーリー」松久 淳/田中 渉著 小学館 2007年
ラブかストーリー

主人公の達也くんは、
すれ違う女の子が思わず振り向いてしまうくらいルックスのいい高校3年男子。
ところが、申し分ない外見にも関わらず、
内面は、かなりオタクな妄想少年で、
なまじルックスがいいからカッコ悪いことはできない、という憶病者でもあって、
高校3年にもなって、女の子と付き合ったことがなく、ケイケンもない、
という、かな~りヘンな設定。
その彼を取り囲む家族も相当ヘンだし、
役に立つんだか立たないんだかわからない人生のウンチクを垂れる
義兄やその友人のおじさんたち(命名:ジェダイマスターby達也)もやっぱりヘン。
その達也くん、実は通学の電車でみかけた可憐な美少女に足掛け2年の片思い中。
妄想だけはやたらと暴走するものの、現実には、
「日比谷線の君」と秘かに呼んで遠くから見ているだけ、という情けない状況。
ところが、彼女がメアドを書いたメモを渡してくれたことで、
達也のラブストーリーは一気に展開・・・・はしないで、
やっぱり自意識過剰な妄想だけが突っ走り、
現実にはジタバタするばかりでカッコ悪いことこの上ない日々が過ぎていく。
とっても馬鹿馬鹿しい話なんだけど、
若さゆえの愚かさとか、
頭でっかちで一歩を踏み出せない情けなさとか、
妄想での無意味なカッコつけと現実での無様さとか、
そのあたりの「痛さ」が、
イマドキの中高生にぴったりなんじゃないかな。
「理想のカッコいい自分」と「現実の情けない自分」のギャップを
どう埋めていけばいいのか、わからなくてジタバタしている感じ。
若いんだから、いくらでも失敗して恥かいて、埋めればいいじゃん、
と思うのは、おばさんの考えで、
若いからこそ、恥をかくことがとっても怖いんだろうな。
せっかく美形なのにやたらと情けない達也を笑いながら、
そういうことをちょっと考えられる、という意味でも、
下ネタ絡みの話題が豊富(なわりに徹底的に純情)な点でも、男子にお薦めです。
これ読んでて思い出したのは、
去年ブレークした森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」。
実はこれを読んだ時、最高にコンディションが悪く、
森見氏の独特の語り口についていけなくて、途中でリタイアしちゃったんだけど、
もてない男子の「乙女」に対する妄想が暴走しちゃったような、
そんな情けなくも切ない憧れが満載だったように記憶します。
この「ラブかストーリー」も、もっと軽い調子ではあるけれど、
同じような情けなさと切なさと憧れを感じました。
ラブかストーリー
馬鹿馬鹿しく笑えて、
笑いながらもほろ苦いところもあり、
中学・高校生の男の子におすすめ。
もちろん女の子も楽しめますが、
男子に薦められるラブストーリーって、貴重だと思います。
「ラブかストーリー」松久 淳/田中 渉著 小学館 2007年
ラブかストーリー

主人公の達也くんは、
すれ違う女の子が思わず振り向いてしまうくらいルックスのいい高校3年男子。
ところが、申し分ない外見にも関わらず、
内面は、かなりオタクな妄想少年で、
なまじルックスがいいからカッコ悪いことはできない、という憶病者でもあって、
高校3年にもなって、女の子と付き合ったことがなく、ケイケンもない、
という、かな~りヘンな設定。
その彼を取り囲む家族も相当ヘンだし、
役に立つんだか立たないんだかわからない人生のウンチクを垂れる
義兄やその友人のおじさんたち(命名:ジェダイマスターby達也)もやっぱりヘン。
その達也くん、実は通学の電車でみかけた可憐な美少女に足掛け2年の片思い中。
妄想だけはやたらと暴走するものの、現実には、
「日比谷線の君」と秘かに呼んで遠くから見ているだけ、という情けない状況。
ところが、彼女がメアドを書いたメモを渡してくれたことで、
達也のラブストーリーは一気に展開・・・・はしないで、
やっぱり自意識過剰な妄想だけが突っ走り、
現実にはジタバタするばかりでカッコ悪いことこの上ない日々が過ぎていく。
とっても馬鹿馬鹿しい話なんだけど、
若さゆえの愚かさとか、
頭でっかちで一歩を踏み出せない情けなさとか、
妄想での無意味なカッコつけと現実での無様さとか、
そのあたりの「痛さ」が、
イマドキの中高生にぴったりなんじゃないかな。
「理想のカッコいい自分」と「現実の情けない自分」のギャップを
どう埋めていけばいいのか、わからなくてジタバタしている感じ。
若いんだから、いくらでも失敗して恥かいて、埋めればいいじゃん、
と思うのは、おばさんの考えで、
若いからこそ、恥をかくことがとっても怖いんだろうな。
せっかく美形なのにやたらと情けない達也を笑いながら、
そういうことをちょっと考えられる、という意味でも、
下ネタ絡みの話題が豊富(なわりに徹底的に純情)な点でも、男子にお薦めです。
これ読んでて思い出したのは、
去年ブレークした森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」。
実はこれを読んだ時、最高にコンディションが悪く、
森見氏の独特の語り口についていけなくて、途中でリタイアしちゃったんだけど、
もてない男子の「乙女」に対する妄想が暴走しちゃったような、
そんな情けなくも切ない憧れが満載だったように記憶します。
この「ラブかストーリー」も、もっと軽い調子ではあるけれど、
同じような情けなさと切なさと憧れを感じました。
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