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「天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星」菅野 雪虫 講談社 2008年 天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星 ![]() 「ソニン」も三巻目。 相変わらず淡々とした語り口で誠実に物語を綴っている、という感じ。 今回ソニンは、イウォル王子のおともで 北の強国巨山(コザン)へと旅をする。 新たな登場人物として、聡明な「父の娘」イェラ王女と、 「山の民」が出てくる。 この話には、毎回「ありがちな」キャラが出てくる。 美貌と薬の知識で世を渡る元巫女の悪女レンヒや、 江南(カンナム)の我が子を溺愛して国政に害なす王妃なども どこかステレオタイプな感じが否めない。 今回の「山の民」なんかも、よくある設定だと思う。 江南の第二王子なんか、女好きのうつけ者、という噂だけど、 実は民衆に人気があり、海賊を率いる英傑、もちろんイイ男・・・という、 ラノベやマンガでは使い古された設定で、のけぞった。 しかし、そういう「使い古された」「ありがちな」設定を、 作者は、無駄にはしゃいだり、上滑りすることなく、 実に淡々と落ち着いて使っている、という感じがする。 まだ「そういう設定」を見慣れていない小学生読者に向かって、 抑えた描写で、丁寧に語っている。 それが結果として、この作品の魅力になっている、と思う。 その「小学生にお薦め」だった「ソニン」だが、 三巻目になってぐっと話が難しくなった感じがする。 戦争と政治を考える話になっているのだ。 二巻目までは、戦争の話題もあったものの、 ソニン自身の心の成長、というテーマが勝っていたのだが。 この後、物語はどこへ行くのだろう。 四巻目を楽しみに待ちたい。 天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星
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